支援活動だより150号
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16 知的財産支援活動だより2014年5月号(No.150)1.日 時:平成26年2月28日(金) 13:35〜14:20、 14:30〜15:152.場 所:高石市立清高小学校 3.名 称:「知的財産特別授業」4.内 容:発明工作授業5.対 象:6学年2クラス67名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.コメント: 今回は、大阪の南部、高石市にある清高小学校にお邪魔して、発明工作授業を行ってきました。清高小学校は、過去数回の発明工作授業をお申込みいただいた実績のある小学校です。今回の発明工作授業は二週間前に予定されていたのですが、インフルエンザによる学級閉鎖に伴って延期され、2月28日に行うことになりました。 小学校に到着後、授業の準備を行いました。今回は2つのクラスの工作授業を休憩時間10分のみの入れ替え時間で行うことから、後のクラス用の準備をある程度先にしておけば円滑に進行できることをベテラン講師の赤岡会員に教えてもらいました。 それぞれのクラスは30人ちょいというところで、比較的授業を行いやすい人数でした。導入部分での「弁理士」を知っていますか、との質問に対しては、やはり全員が知らないとの返答でしたが、「弁護士」は聞いたことがありますかと尋ねると、全員が挙手をしたので、やはり弁理士はまだまだ知名度が低いことを実感しました。 私は2コマ目の司会進行を担当することになりましたが、1コマ目担当の赤岡会員の特に導入部分を参考にして、なんとか形にすることができました。授業に関してはやはり、最初からそれなりに手を動かす児童もいれば、ある程度時間が経過したところで、「ところで何をどうするんですか?」と尋ねてくる児童もいて、なかなか最初から足並みを揃えて工作授業を進行させるのは難しいな、と感じました。担任の先生のご協力もあって、授業は無事に終了しましたが、やはり最後には、子どもたちみんなの笑顔が溢れていて、ホッと一安心。 授業が終わった後の担任の先生方との懇談では、興味深い話を伺いました。というのは、普段は前に出て発言をしたり、手を挙げたりすることのないような子どもたちが、素晴らしい工夫をした作品を作り、私たちがそれを紹介してみんなの脚光を浴びると、少し照れながらも非常に満足気な顔をしていたとのことでした。確かに普段の授業と違い、外部からの先生を呼んで授業をすることは、小学校側にも新しい発見や意義があるようで、その一役を担えたことに非常に満足感を覚えました。 私は工作授業についてもまだまだ経験が少なく、後でもう少しこうしておけば良かったとか、あのポイントを伝えるのを失念してしまったとか、少なからず思ってしまうので、このような教訓を今後の工作授業にも生かさなければならないと思いました。この思いと共に、子どもたちが大きくなって社会人となり、企業に就職して発明を行い、特許に関する打合せ等を弁理士と行った時に、工作授業の時に弁理士さんと知り合ったなぁ、ビー玉と画用紙で回転台をがんばって作ったなぁ、と思い出してくれることを期待しながら帰路につきました。近畿支部 知財授業担当 田中 勝也「知的財産特別授業」大阪府高石市立清高小学校発想力豊な児童達と工作を行う講師陣(左写真左から 赤岡 和夫、田中 勝也 各会員)

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