支援活動154_webbbok
18/40

18 知的財産支援活動だより2014年9月号(No.154)7.コメント: 発明工作クラブを実施するに当たり、校長先生との面談で「理科の物質の性質を利用した仕掛けで、科学法則を説明するのは面白いし、ぜひモデルとして実施して欲しい。子供も喜び、参加希望が多いにちがいない。一方、工作自体は、子供達には高度すぎるかもしれない。また、せっかくだから、設計図どおりの工作ではなく、それぞれの個性と独創性を重視した工作をさせたい。」との希望がありました。 相反する要請について考えました末、1学期の4回の授業は、回転台工作を連続工作として行いました。一応、進みが早い子のために、1回目は回転台(土台)、2回目は畳める背景、3回目はセロファンやキラキラ折り紙による飾り付け、4回目はLED電球と電池を配布してのライトアップと見とおしを伝え、モチベーションを与えるスライド(「サルのキョウ太くん」)を毎回、手短かに上映することにしました。 クラブ活動は2週間に一度、1回45分の授業であります。その中から、道具の配布と後片付け、コンセプト説明のスライド上映のために差し引かれる時間があり、設計および工作にとれるのは実質30分程度であります。子供達は最初戸惑いが見えたものの、スライド上映、制作見本などによる解説を経て、ゆっくりと自分なりに形をつけることができていました。 ただ、1学期4回の授業で達成感を得られなかった子がおられたことは、指導方法が悪かったのではという反省もあります。 なお、指導に当たりましては、クラブ担任の先生のご協力をいただきスムーズに進行することができました。 11月から再開する2学期のクラブ授業では、1学期の反省を踏まえまして、工作させることで設計図だけですませたくない自発的創作性と向かい合わせ、次の3学期の最終授業(創作性を要求されるサラカップル工作、最終回のレオ君物語による弁理士の説明)へ導きたいと思います。東海支部教育機関支援機構 機構長 寺坂 真貴子

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です