支援活動だより156_WebBook
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14 知的財産支援活動だより2014年11月号(No.156)1.日  時:平成26年10月18日(土) 13:30~16:002.場  所:名古屋商工会議所 3階第5会議室3.実施者:主催・運営:日本弁理士会東海支部4.内  容:活きた権利取得のための実務~中間対応、早期審査の活用等~5.対象者:一般市民、中小企業者、知財担当者など(72名)6.担当部署:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会7.講  師:日本弁理士会東海支部 知的財産権制度推進委員会 委員 木崎 誠司                 同             委員 岡田伸一郎8.コメント:前半:「早期審査、面接審査、分割出願の活用等」について(担当:岡田) 前半は、活きた特許権とは何かについて解説し、活きた特許権を獲得することがなぜ難しいかを説明しました。その上で、活きた特許権を獲得するためにしたいこととして、出願時に行ってほしいこと、審査前に行ってほしいこと、を説明しました。また、早期審査、面接審査、分割出願の利点を説明し、これらをうまく使うことで活きた特許権が獲得できることを説明いたしました。今回は、裁判例や私の経験を多く取り上げ、実務としてどうすべきかを具体的に説明しました。この点、アンケートでは「とても分かりやすかった」、「具体的な実務例が役立つ」、「実際の情報が聞けて良かった」等のご感想を頂きました。また、質問時間を多く確保できたため丁寧に回答することができ、この点も聴講者の皆様に好評だったようです。一方、初心者の方には用語についていけないところもあったようです。本セミナーは様々な方が参加されますので、今後、初心者の方にも分かりやすく且つ知識の深い方にも退屈して頂かないような説明の工夫が必要であると感じました。後半:「拒絶理由の対応について」(担当:木崎) 前半で、拒絶理由の対応の具体例として、進歩性拒絶に対する応答について説明し、後半で、平成27年から新たに施行される特許異議申立ての制度について説明しました。事前告知では、発明の単一性について説明する事をアナウンスしていたため、初めに、発明の単一性の説明をしないで、後半では特許異議申立てについて説明する事を話した後、中間対応と特許異議申立てとを関連付けて説明するようにしました。 前半の拒絶理由の対応については、複数の文献の組み合わせによる進歩性拒絶の対応(具体例1)と、選択発明を絡めた進歩性拒絶の対応(具体例2)とについて説明し、おまけとして、大発明をした場合の出願対応(具体例3)について説明しました。後半の特許異議申立て制度については、新制度が導入される経緯と、導入される事によるメリットおよびデメリットと、導入された後の実務での新たに発生する業務とについて説明しました。 休日パテントセミナーの講師をして思ったことは、想像していたよりも実務経験者や今後実務を経験する参加者が多かったことが意外でありました。参加者の感想として、わかりやすいや勉強になったとの好意的な意見があるものの、早口に対する指摘や内容の難易度についての指摘もあり、今後、このような指摘を受けない説明を行いたいと思います。東海支部知的財産権制度推進委員会 木崎 誠司岡田伸一郎第3回休日パテントセミナー2014 in 名古屋セミナーの様子

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