知的財産権の事例

CASE

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商標事例

モノグラム

世界初ブランドネームデザインの優れた製品

世界で最も名の通った高級ブランドの一つ、ルイ・ヴィトン社の製品は日本にも多くのファンを持つ。代表的なモノグラム・キャンバスをはじめとする商品は、優れたデザインとクオリティの高さで人々を魅了してきた。

モノグラム

ルイ・ヴィトンの発想

ルイ・ヴィトンは、19世紀半ばに荷造り用木箱の職人である、創業者のルイ・ヴィトンが画期的なトランクを発明したことから始まる。
「グリ・ドリアノン」と名付けた防水性のあるキャンバス地で覆ったトランクは、その独自性と高い品質が大評判になるが、一方で模造品に悩まされることになる。
ルイ・ヴィトン社はその後2種類の「レイエ・キャンバス」「ダミエ・キャンバス」とデザイン変更し、大成功を収める一方、さらなる模造品が出回る皮肉な結果を招いてしまった。

そこでより複雑なデザイン「モノグラム・キャンバス」を考案した。これはイニシャルの「LV」に、ジャポニズムとアール・ヌーボーの影響を受けたともいわれる花のモチーフを組み合わせた独創的なもので、世界で初めてのブランドネームを冠した製品の誕生となる。

商標登録出願する

ルイ・ヴィトン製品保護の取組み

「当社はいつの時代も多大な時間と労力を注ぎ込んで、時代背景やニーズにあったデザインや素材を開発してきました。そのオリジナリティと品質の保証として、またそれらを守るものとして登録商標は重要です。」とルイ・ヴィトン マルティエの日本法人であるルイ・ヴィトン ジャパン株式会社の知的財産権担当ディレクターJames Moynihanは語る。
製品の商標はパリの本社が管理しており、商標権の取得、輸入差し止めなどの水際措置などで、ブランドを有効に保護している。同社では、世界各地域で権利執行活動を行うと同時に、多くの人に知的財産の意義や重要性を訴える啓発活動も行っており、今後も積極的な知的財産保護活動を展開していくそうだ。