知的財産権の事例
CASE
意匠事例
アニマルラバーバンド
使用後も元の形に戻る動物型の輪ゴム
アッシュコンセプトの「アニマルラバーバンド」はカラフルなシリコーンゴム製の輪ゴムだ。デザインのかわいらしさ、子供の誤飲を考慮した素材の安全性、引っ張って使っても元の形に戻るなどの機能性が国内外で高く評価され、ニューヨーク近代美術館 (MoMA)導入以降、欧米のセレクトショップでも扱われている。
アッシュコンセプトの考え方
デザインで社会を元気にすることを掲げるアッシュコンセプトは、デザイナーがモノに込めた想いやメッセージを世界に届けることを目指し、製品を開発している。同社が初めて発売したのが「アニマルラバーバンド」だった。動物をデフォルメしたデザインは、一筆書きや浮世絵といった日本の文化を受け継ぐものとして製品化に取り組んだ。使う人たちに長く、安全に楽しんでもらえることを目指し、デザイナーとともに素材や形状の検討を重ねた。
素材のシリコーンは一般のものより強度と伸長度が高い「高伸長シリコーン」を採用し、耐熱性、耐冷性も強く電子レンジでの加熱や熱湯に対応でき、冷凍庫でも使える。身近な輪ゴムの優れたデザインだからこそ、愛着を持って長く使ってほしいという願いも込められている。 親しみのある動物をモチーフにした<ZOO>、<PET>、恐竜がモチーフの<DINO>などのラインナップがあり、輪ゴムの大きさ、幅のバリエーションもある。
デザインを守るために
「アニマルラバーバンド」は全ての動物のデザインについて、それぞれ意匠登録している。コピー商品を阻止するのはもちろんのこと、商品ごとにどういう形でデザイナーの権利、会社の権利を守るかを検討し、意匠をはじめとする知的財産権の活用を重視している。