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「知財支援フォーラム in 北九州(〜変動端境期の技術経営と中国の模倣品対策〜)」を開催(2009年11月27日、北九州市)

  2009年11月27日(金)午後1時〜4時30分、ホテルクラウンパレス小倉(北九州市小倉北区場借1-2-1)において、当会及び当会九州支部主催(共催:北九州市)による「 知財支援フォーラム in 北九州 」(http://www.jpaa.or.jp/topics/2009/event/kitakyushu_forum.html)」が開催されました。

 小森副会長による主催者挨拶後に、
 第一部 ・講師:三木弼一氏(元松下電器産業株式会社 専務取締役)によるご講演「変動端境期の技術経営」では、過去、松下電器産業株式会社が競合する他社にない〜穴場技術の発見法〜として、以下の紹介があった。
 @「衛星デジタルTV事業化例」では、競合する他社の専用LSIの穴場技術を発見
 A「SDカード」では、競合する他社にない法律分野の著作権とサイズ並びに価格を発見
 B「北米パソコン」では、店頭棚のIBM社、アップル社デスクトップの売れ筋から松下電器産業社のラップトップポータブルを消費者の立場に立って、目立つ店頭に陳列した。
 ◎将に、松下イズム「好況良し 不況さらによし」
   ・経営のコツここなりと気づいた価値は100万両
   ・開発のコツここなりと気づいた価値も100万両

 第二部 ・講師:谷口由記氏(弁護士・弁理士)によるご講演「中国の模倣品対策」では、自ら毎月中国へ訪問し、〜中国における模倣品対策〜に関する現状をリアルに報告があった。
 特に、中国政府の対策として、
 @2005年には呉儀副首相を長とする「知財戦略制定作業グループ」を組織。
 A2007年には「中国知的財産権保護行動計画を公表」し、海賊版・展示会の侵害摘発、知名商品特有の名称・包装、企業名称等の冒用の取締り、農産品商標・地理標示の保護等。
 B2008年には「中国知的財産権戦略要綱の公表」し、イノベーション型国家をめざし、2020年までに知的財産権保護レベルの高い国家を建設するとの目標を掲げている。
 ◎しかし、現状において日本国企業が、中国で模倣品被害に陥った時は、被害企業が独自に対応するのではなく、必ず、日本政府の救済窓口「経済産業省:政府模倣品・海賊版対策総合窓口。特許庁:国際課模倣品対策班」またはジェトロ、日本商工会議所、日本弁護士連合会、日本弁理士会等へ相談することを強く進言する。独自に対処するには危険を招く。

 以上の講演が行われ、およそ104名の皆様方にご講演頂きました。



 なお、当会では、各地域の知的財産を掘起し、その保護及び活用の支援を行うため、全国から活動候補地を選定し、自治体などの公的機関・団体と連携しつつ、地域知財支援活動を充実・発展させている一方、北九州市においては、2008年4月に「北九州市知的財産支援施策活用ガイドブック」を作成し、財団法人北九州市産業学術推進機構並びに北九州市等の支援機関と連携・協調しながら企業の戦略的な知的財産の創造・保護・活用に努められています。

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