知的財産権制度について
「知的財産権制度」は、知的創造活動によって生み出されたものを、創作した人の財産として保護するための制度です。
知的財産とは、人が真似(模倣)することから守られている価値のある情報のことです。例えば、私たちの生活を豊かにするような新しい技術やアイデア、気持ちを豊かにしてくれる音楽や小説などは、それ自体で価値のある情報です。また、商品の名前や産地なども、長い間使っていると信用という価値が生まれるため、知的財産に含まれます。
発明者等の汗と努力の結晶として生まれた知的創造物は、模倣されやすく盗用されやすいという特徴を持っています。そこで、新しい技術や音楽、小説、商品の名称や産地などの創造物は、知的財産として一定期間保護され、模倣を禁止する制度が設けられています。これが知的財産制度です。
世界中のあらゆる発明や技術は、その国それぞれに定められた法律によって守られています。
模倣品・海賊版でのお困りの方へ
国内外市場において、模倣品・海賊版により被害を受ける企業が増加しています。模倣品・海賊版問題は、企業や消費者の利益を損なう重大な問題となっています。
全国で相談業務を行う日本弁理士会、(社)発明協会、日本商工会議所、日本弁護士連合会及び日本貿易振興機構(ジェトロ)の5団体では、政府・知的財産戦略本部の要請に応じ、模倣品・海賊版に関する相談を受け付ける窓口「ニセモノ相談ネット」を設置して対応しています。
ニセモノ相談ネット
模倣品・海賊版撲滅キャンペーンページ(特許庁提供)
悪徳商法に注意しましょう
知的財産権への関心が高まる中、悪徳商法の被害も増加しています。ニセ弁理士や著作権登録商法、ブローカー行為などその被害もさまざま。知的財産制度を利用する場合は十分注意していただくとともに、「怪しい!」と感じたら、日本弁理士会までご一報ください。