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こちら知的財産相談室
日本弁理士会提供ラジオ番組にて放送しました。
知的財産にまつわる質問に弁理士が答えます! 弁理士を身近に感じてもらいながら
知的財産について相談できる人が身近にいるといかに心強いかを感じてもらう番組です。
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弁理士って何をしているの?
知的財産を守るのが私たちの仕事です。
弁理士は法律で規定された知的財産の専門家です。発明した人が損をしないように、特許や意匠、商標などを特許庁に出願して登録するのが主な仕事です。
一生懸命に考えて資金を投資して開発した新商品がマネされたら、、困りますよね?出演 弁理士:中塚雅也先生 進行:富山幸代
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日本弁理士会ってどんな団体?
全ての弁理士を統括する日本唯一の団体です。
日本にいる弁理士は全員、日本弁理士会の会員です。日本弁理士会の歴史はとても古く、大正11年に設立されています。出演 弁理士:中塚雅也先生 進行:富山幸代
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弁理士になるには?
弁理士試験に合格しなければなりません。
弁理士試験は年に1回おこなわれます。難関試験です。合格するまでに何度も何度も受験する人もたくさんいます。私、中塚雅也も6回受けました!出演 弁理士:中塚雅也先生 進行:富山幸代
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知的財産とは何ですか?
発明、音楽、営業秘密などの無体物も財産として「知的財産」と呼ばれます。
知的財産を保護するのが、知的財産権です。音楽、映画、絵画などの著作物を保護する著作権、発明を保護する特許権、考案を保護する実用新案権、デザインを保護する意匠権、商品やサービスなどを区別するためのマークを保護する商標権などがあります。出演 弁理士:横田香澄先生 進行:富山幸代
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発明とはそもそも何を言うのですか?
特許権で保護される発明は、特許法で定義されています。
「発明とは自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう」と定義されています。出演 弁理士:横田香澄先生 進行:富山幸代
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弁理士の仕事は硬派な男社会のイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか?
弁理士の8割は理系出身のため男社会と思われがちですが、今では弁理士の1割が女性です。
弁理士の仕事の良いところは、男性女性に関係なく平等に扱ってもらえるところだと思います。また、仕事が落ち着いているときには早く帰ってというように、自分のペースで仕事をすることができます。子育てをしながら仕事でも活躍されている弁理士はたくさんいますよ。出演 弁理士:横田香澄先生 進行:富山幸代
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実用新案とは何のことを言うのでしょうか?
一言でいえば「ちょっとした発明」です。
何か新しく作り出した特徴があれば、実用新案の対象になります。例えば「布団叩き」などのような生活用品が対象になることが多いです。実用新案は実用新案権で守りましょう。出演 弁理士:矢野浩太郎先生 進行:富山幸代
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お手軽な権利の実用新案権。似たものを見つけたらどうすればよいでしょうか?
権利行使には実用新案技術評価書が必要です
実用新案権の行使にはリスクが伴います。じっくりと対策を練る必要がありますので、弁理士にご相談ください。出演 弁理士:矢野浩太郎先生 進行:富山幸代
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弁理士の仕事をする中で、関西ならではのおもしろ話、苦労話は?
関西の方はアイデアマンが多く、押しが強いです(笑)
みなさん自分の発明にプライドをもって相談に来られることが多いですね。お話をじっくりお聞きしながら、その発明の本質を探っていきます。出演 弁理士:矢野浩太郎先生 進行:富山幸代
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「発明」と「特許権」との関係は? どのような発明が特許権を取れるのでしょうか?
発明は技術的なアイデア、特許権は発明を権利化したものを指します。
特許は産業の発達に寄与することを目的としていますので、それを達成できる発明に対して、特許権という独占権を与えます。難しく聞こえるかもしれませんが、世の中の技術を少しでも進歩させることができれば、該当します。出演 弁理士:鈴木一晃先生 進行:富山幸代
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特許出願の数は、かなり多いのでしょうか?
2015年の一年間での出願件数は全国で約32万件です。
この10年で特許出願の件数は減ってはいるのですが、それでも沢山の出願があります。日本は技術力のある国ですので、世界でもトップレベルの発明大国です。出演 弁理士:鈴木一晃先生 進行:富山幸代
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日本は世界有数の発明の国なのですね?
日本は世界で3番目の発明大国です
特に、特許にあまりなじみのない個人の方や中小企業の方には、今後、特許権を利用することをぜひ検討してほしいです。日本弁理士会の無料相談にも沢山の方が来られています。出演 弁理士:鈴木一晃先生 進行:富山幸代
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「意匠」について教えてください。意匠とは何を指す言葉でしょうか?
簡単に言えば「デザイン」のことです。デザインを保護する法律が意匠法。その権利を意匠権といいます。
商品の見た目は売れ行きに大きく影響します。メーカーはデザインにも力を注いでいます。このデザインについて意匠権を取得すれば、真似を防ぐことができます。出演 弁理士:井澤幹先生 進行:富山幸代
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ユニークなデザインを思いついたとき、どんな手続きをすると意匠権を取得できるのでしょうか?
特許と同じように特許庁に出願をする必要があります。
その出願書類を作成する際には、色々な注意が必要になります。意匠はデザインですから特許とは違い、文章ではなく図面を書いたり写真を撮ったりして意匠を特定しています。出演 弁理士:井澤幹先生 進行:富山幸代
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意匠に関するエピソードなどがあったら教えてください。
意匠は見た目そのものなので、非常に真似されやすいという面があります。
最近の例ですとスマートフォンの付属品とかカバーなどの模倣が多いです。外国で模倣製造された商品を、日本の会社が知らないで安く輸入をしてきてしまう例が多いです。出演 弁理士:井澤幹先生 進行:富山幸代
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「商標」について教えてください。
商標とは、簡単に言えば「目印」です。
例えば銀座通りは、商標の宝庫です。ブランドショップが並んでいますが、そのようなブランドの名前も商標登録されています。事業者にとっては自分の商品・サービスであることを消費者に認識させるため、消費者にとっては事業者を識別するために使われます。出演 弁理士:大塚啓生先生 進行:富山幸代
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「商標」を保護する方法を教えてください
商標登録することです。
特許庁に出願手続をして登録することになります。全ての出願が登録されるわけではないですが、決してハードルが高いわけではありません。出演 弁理士:大塚啓生先生 進行:富山幸代
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登録が難しいなと思うような「商標」はありましたか?
あります。例えば「大手町温泉」です。
地名とサービスの一般名称が組み合わさった商標は、誰もが使いたいですので、原則的に登録が認められません。ただ、例外的に認められることがあります。そのためには…出演 弁理士:大塚啓生先生 進行:富山幸代
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今日は日本弁理士会の広報活動について紹介します。
一般の方向けの広報活動としては、弁理士の仕事の内容や、特許、実用新案、意匠、商標などの知的財産がいかに大切なのかを広く知ってもらう活動をしています
出演 弁理士:井坂洋子先生 進行:富山幸代
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前回に続いて日本弁理士会の広報活動について紹介します。
日本弁理士会には「はっぴょん」というマスコットキャラクターがいます。名前の由来はアイデアが「はっ」とわいたら「ぴょん」と弁理士に相談してね。というところからきています!
出演 弁理士:井坂洋子先生 進行:富山幸代
放送一覧
- 第1回 弁理士って何をしているの?
- 第2回 日本弁理士会ってどんな団体?
- 第3回 弁理士になるには?
- 第4回 知的財産とは何ですか?
- 第5回 発明とはそもそも何を言うのですか?
- 第6回 弁理士の仕事は硬派な男社会のイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか?
- 第7回 実用新案とは何のことを言うのでしょうか?
- 第8回 お手軽な権利の実用新案権。似たものを見つけたらどうすればよいでしょうか?
- 第9回 弁理士の仕事をする中で、関西ならではのおもしろ話、苦労話は?
- 第10回 「発明」と「特許権」との関係は? どのような発明が特許権を取れるのでしょうか?
- 第11回 特許出願の数は、かなり多いのでしょうか?
- 第12回 日本は世界有数の発明の国なのですね?
- 第13回 「意匠」について教えてください。意匠とは何を指す言葉でしょうか?
- 第14回 ユニークなデザインを思いついたとき、どんな手続きをすると意匠権を取得できるのでしょうか?
- 第15回 意匠に関するエピソードなどがあったら教えてください。
- 第16回 「商標」について教えてください。
- 第17回 「商標」を保護する方法を教えてください
- 第18回 登録が難しいなと思うような「商標」はありましたか?
- 第19回 今日は日本弁理士会の広報活動について紹介します。
- 第20回 前回に続いて日本弁理士会の広報活動について紹介します。
- 第21回 引き続き日本弁理士会の広報活動について紹介します。
- 第22回 世界特許とは何でしょうか?
- 第23回 外国で特許を取得するための「外国出願」について引き続き教えてください。
- 第24回 海外の人と仕事をすることも多い弁理士。外国と日本とでは仕事の進め方も大きく違うのでしょうか?
- 第25回 今日は特許の出願と実用新案の出願について実際の手続きに沿ってお話しします
- 第26回 今日は商標の出願と意匠の出願について実際の手続きに沿ってお話しします
- 第27回 弁理士としての仕事のための知識はどのように身に付けたのでしょうか?
- 第28回 様々なものが対象となる知的財産権。となると、中には面白い発明もあるのでは?
- 第29回 おもしろ特許、まだまだあるのでは?
- 第30回 まだまだある面白特許。今日は海外の面白特許を紹介して頂きます!
- 第31回 インターネットでみつけた海外の技術。日本で特許を取ることは可能でしょうか?
- 第32回 使いたい技術が日本でも特許取得されていた場合、どうすればよいでしょうか?
- 第33回 お客さんと接するにあたって普段はどのようなことに気を使っていますか?
- 第34回 特許権を取得したらお金持ちになれますか?
- 第35回 特許の出願をやってくれるという人がいた場合、頼んでもよいでしょうか?
- 第36回 今週は特許とお金の関係、出願代理ができるのは弁理士だけということを、教えて頂きました。