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第36回 今週は特許とお金の関係、出願代理ができるのは弁理士だけということを、教えて頂きました。

出演 弁理士:加藤肇先生 進行:富山幸代

今週は特許とお金の関係、出願代理ができるのは弁理士だけということを、教えて頂きました。

ラジオトーク

富山 日本弁理士会プレゼンツ「こちら知的財産相談室」の時間です。こんにちは富山幸代です。この時間は日常生活での出来事や身の回りのものを通じて、知的財産の意味や大切さを学ぶ番組です。今週の番組の回答者は日本弁理士会広報センターの加藤肇さんです。

加藤 こんにちは弁理士の加藤肇です。

富山 加藤さんよろしくお願いします。早速ですが今週は「特許権=お金の生る木ではない」そして「特許の出願の代理業務ができるのは弁理士さんだけ。法律で定められているので他業者の甘い誘いには乗らない。」この2つを教えていただきました。

加藤 世の中には勘違いからイメージだけが勝手に独り歩きしているものが多くあります。中でも、この2つは私ども弁理士にとっては頭を悩ますイメージですのであえて取り上げました。

富山 お話を聞いていて私もイメージだけで見ていたなと思います。でも私も弁理士さんと知り合って、正しいものが何なのか初めて知りました。なかなか難しいですよね。

加藤 そうですね。イメージだけでこれは特許が取れるぞ!とか大金持ちになれるぞ!と盛り上がってしまう方、意外と多いんですよ。

富山 想像できます。

加藤 また弁理士以外の業者に頼んだら、思わね落とし穴があったという話も聞きますしね。

富山 今回の私と一緒ですね。

加藤 知的財産はある意味「夢の広がる権利」なので、その分、現実を見据えて基礎をしっかりとしておく必要があります。

富山 確かに夢ですよね。それだけに通常では考えられないような、行動や言動、ハプニングなどが多々あるんでしょうね。

加藤 特許出願というのは出願に色々とお金がかかってきますから、今週の一番最初の話でしましたように、まず製品が売れて自分がちゃんと儲かるというのが分かってから特許の出願をしたいという人がいるんですね。 そういった場合、特許権をとれなくなる可能性が出てきます。特許というのは自分が特許出願をするよりも前に世の中に出たもので拒絶されてしまうんです。なので自分が商品を発売したということで、自分の特許がつぶされてしまう。まさに本末転倒ですね。

富山 なので我々弁理士に相談しに来るときは、なるべく商品を発売する前に来てください。早めの相談です。 商品を発売してしまったからといって、完全に特許が取れなくなるといういうわけではありません。一応、救済措置が設けられていまして、商品を世の中に出してから、例えばインターネットで公開したとか発売したとか、そういうことから半年以内だったら、自分の商品で自分の特許が潰されるということがなくなります。

加藤 ですけど、なるべく早く特許の出願をしたほうがいいと思いますので、とにかく、商品を思いつきましたらなるべく早く私ども弁理士までご相談ください。

富山 話を聞いていますと弁理士さんの仕事には様々な角度からの観察力と分析力が要求されていることが分かります。知的財産は夢を見る扉、夢が詰まっているだけに知識と経験に富んだ弁理士さんに現実面での基礎つくりをお願いするのが一番ですね。

加藤 特許、実用新案、意匠、商標に限らず、それらの活用方法にアドバイスを送るのも大切なことだと考えています。 知的財産について何かあればわたくしたち弁理士に相談して下さい。日本弁理士会には無料の相談室がありますので、まずはこちらを活用してください。詳しくは日本弁理士会HPをご覧ください。

富山 加藤さん一週間ありがとうございました。なお、今日のこの番組は番組ホームページでいつでも聞くことができます。「弁理士 ラジオ」で検索してください。「こちら知的財産相談室」この番組は日本弁理士会の提供でお送りしました。また次回をお楽しみに。お相手は富山幸代でした。

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