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第6回 弁理士の仕事は硬派な男社会のイメージがありますが、実際はどうなんでしょうか?
出演 弁理士:横田香澄先生 進行:富山幸代
弁理士の8割は理系出身のため男社会と思われがちですが、今では弁理士の1割が女性です。
弁理士の仕事の良いところは、男性女性に関係なく平等に扱ってもらえるところだと思います。また、仕事が落ち着いているときには早く帰ってというように、自分のペースで仕事をすることができます。子育てをしながら仕事でも活躍されている弁理士はたくさんいますよ。
ラジオトーク
富山 日本弁理士会プレゼンツ「こちら知的財産相談室」の時間です。 みなさん、こんにちは。進行役の富山幸代です。 この番組は、普段あまり聞き慣れない「弁理士」という仕事について紹介しながら、知的財産に纏わる(まつわる)事柄を相談できる人が身近にいるといかに心強いか、これを弁理士の方への相談を通して、理解を深めていく番組です。 今週の番組の回答者は、日本弁理士会広報センターの横田香澄さんです。
横田 こんにちは。日本弁理士会の横田香澄です。
富山 横田さん、どうぞよろしくお願いいたします。 今週は発明と特許権の密接な関係について色々と教えていただきました。子供のころ発明にあこがれていた私とって、とても興味深いお話でした。
横田 普段のちょっとした工夫が特許につながりますから、今からでも夢ではないかもしれませんよ。
富山 憧れますね。ところで横田さん、そもそもなぜ弁理士になろうと思ったんですか?
横田 大学院を卒業した後、ずっと仕事を続けていくために何か資格を取りたいなと思い、理系の知識を生かした資格がないか探していたところ、弁理士という仕事を知りました。
富山 弁理士になってどのくらい経ちますか?
横田 6年目になります。
富山 6年、、どうでしょうか?やってみて。
横田 まだまだ知らないことが沢山あり、日々勉強しています。
富山 やりがいがあるお仕事なんですね。
横田 はい。
富山 ところで横田さんは、女性ながら弁理士さんですよね。弁理士の仕事は、法律と密接に関わりがある仕事なので硬派な男社会のイメージがあるのですが、実際はどうなんでしょうか?
横田 そうですね、弁理士が主に扱っているのが特許権で、発明を理解することが求められるため、弁理士の8割は理系出身です。そのため男社会と思われがちですが、最近では理系出身の女性も増えてきていることから、女性の弁理士も増えてきていて、今では、弁理士の1割が女性です。
富山 横田さんは理系でしたよね。
横田 はい。
富山 どういった専門なんでしょうか?
横田 私は大学では「ばけがく」の化学を専攻していました。
富山 化学というと薬が思い浮かばれます。
横田 はい、薬のほかにも、食器用の洗剤、プリンターのインク、ペットボトルの材質に関する発明を扱っています。
富山 なるほど、分かりました。さきほど1割の方が女性とお聞きしましたが。
横田 よく女性は一度に複数の仕事をこなすマルチタスクが得意と言われていますが、弁理士の仕事は一度に複数の案件を抱えることが多く、また正確性も求められるため、女性にも向いている仕事だと思います。
富山 そうですよね。
横田 また弁理士のいいところは、男性女性に関係なく平等に扱ってもらえることだと思います。女性だから任せてもらえない仕事というのは全くありません。弁理士はそれぞれが複数の案件を担当します。なので案件の期限が迫っているときは少し残業して、仕事が落ち着いているときには早く帰って、というように自分のペースで仕事をすることができます。
富山 子育て中のお母さんも向いている仕事なんですね。
横田 実際に子育てをしながら仕事でも活躍されている弁理士はたくさんいます。
富山 素敵ですね。これから社会に出ていこうとする女性も弁理士を目指すという一つの考え方もあるかもしれませんね。
横田 はい、たくさんの女性に弁理士を目指してほしいと思います。
富山 こんな様々な方がいるなら、特許権などについて色々と親身になって相談を受けられる気がします。弁理士会というとかなり敷居が高かったのですが、横田さんのお人柄で随分と身近に感じられるようになりました。
横田 それはうれしい限りです。何かありましたら、私ども日本弁理士会にすぐに相談してください。日本弁理士会には無料の相談室がありますのでまずはこちらを活用してください。詳しくは日本弁理士会ホームページをご覧ください。
富山 横田さん1週間ありがとうございました。
横田 ありがとうございました。
富山 なお、今日のこの番組は番組ホームページでいつでも聞くことができます。「弁理士 ラジオ」で検索してください。 こちら知的財産相談室、この番組は日本弁理士会の提供でお送りいたしました。また次回をおたのしみに。お相手は、富山幸代でした。