デザインはマーケティング上重要な要素
だからこそ意匠権を取得して会社の資産に!
消費者が商品の購入を決めるのに最も重要な要素の一つが、デザインです。カッコいいデザインや独特のデザインは、その商品の魅力を形成します。デザインは、商品の競争力を支える重要なマーケティング要素であり、ヒット商品を生み出す大事な差別化ポイントなのです。
だからこそ、メーカー各社は、日々競合企業の製品だけでなく、他業界の新製品のデザイン調査も行っています。特にファッション業界は、その競争が激しいことで有名です。有名なパリコレクションが行われた数ヶ月後に、類似デザインの商品が市場に出てきたといった笑えない話もあるほどです。売れ行きに与えるデザインの影響力が伺えるエピソードです。
そのデザインの独自性を法的権利として保護するのが、意匠権です。意匠権が認められると、意匠登録されたデザインや、そのデザインに類似したデザインの商品を、意匠権侵害として排除することができます。「このデザインを真似したら、損害賠償するぞ!」という無言の警告効果があるわけです。
しかしその保護対象となるのは、大量生産を前提として創作された工業デザインで、一品物の美術品などは保護対象となりません。
みなさんの身の回りにある車や電化製品、時計、衣服などの独特のデザインは、実は意匠権で守られているケースが多いのです。
苦労して考案した商品デザインは、意匠権を取得することが重要です。弁理士は意匠権の取得に関する相談を受けると、デザインのポイントを把握し、どのようにすればその会社が広い権利を取得できるかをリサーチし検討します。そして、意匠の権利化を進めることが決まると、弁理士は出願書類を作成し、特許庁に対して出願手続を行います。このようにして意匠権が認められると、御社の製品のデザインは他社が真似することのできない資産になり、仮に市場でヒットしても売上被害にあう類似商品生産のリスクを回避できるのです。