支援活動154_webbbok
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24 知的財産支援活動だより2014年9月号(No.154)1.日 時:平成26年6月30日(月) 12:35〜13:15、 13:25〜14:05 2.場 所:兵庫県立姫路工業高等学校3.名 称:「知的財産特別授業」4.内 容:『特許紛争事件の攻防』ほか5.対 象:3学年47名(電子機械科37名、デザイン科・機械科10名)6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.コメント: 今回は姫路城の傍に位置する兵庫県立姫路工業高等学校を訪問しました。姫路工業高等学校は、「高校生ものづくりコンテスト」等の創作系コンテストで表彰者を毎年多数輩出する創造性豊かな学校です。それゆえ知的財産に対する関心も深いようで、知的財産特別授業にも大きな興味を持って参加してくれていたようでした。また、創立から70年以上も経つ伝統校らしく、生徒ひとり1人が本当に礼儀正しくて、そのきびきびとした立ち振る舞いは私にまで伝染しました。そういったわけで、講師陣のテンションは自然と高まり、最高の雰囲気の中で授業をすることができたと思います。 1コマ目は、ベテラン五郎丸会員の流暢な司会のもと「おにぎりパック」を題材にした特許紛争事件の攻防に関する寸劇を4人で行いました。今回は会場が適度に狭かったため、プロジェクタから映し出す映像を生徒が見やすく、また各講師に1つずつマイクが用意されていたため、講師の声が生徒に届きやすく、良い環境で授業をできたと思います。生徒はとても熱心に授業を聞いてくれましたが、松永会員の人を引き付ける笑顔とジェスチャーがそれに一役買っていたのは間違いないでしょう。生徒に多くのことを学んでもらえた実感が得られたため、大きな充実感が得られました。 2コマ目は、淡路会員がパテント・デザインコンテストに応募予定のデザイン科・機械科3年生10名のみを対象に、特許制度および意匠制度についての授業をされました。私も生徒に混じって授業を受けさせていただきましたが、インパクトのある映像を効果的に使うなど、難しい話をできるだけ退屈させないで聞かせる工夫が随所に盛り込まれており、印象に残る内容の授業でした。 さて、今回の知財授業では、授業の内容をよく理解してもらうためには、コンテンツの内容だけでなく、映像の見やすさや声の聞き取りやすさのような授業環境も重要だと気付きました。授業環境は出張先の学校に依存するところが多いので、我々側でできることは少ないでしょうが、映像や声が生徒により伝わる方法を検討すれば、授業はさらに良いものになるのかも知れません。 最後に、質疑応答の時間に、一般承継に関する質問と、特許権の利用関係に関する質問が生徒から出ました。私以外の講師の方は涼しい顔をされていましたが、私は頭が一瞬真っ白になってしまいました。仕事に忙殺される毎日の中で、普段仕事で使わない知識がだいぶ錆びついていたようです。知的財産法全般突然何を聞かれても正確かつ手短に応答できるよう、もう一度知識の整理を行う必要があるなと身が引き締まる思いでした。近畿支部知財授業担当 小林 義周「知的財産特別授業」兵庫県立姫路工業高等学校興味津々の生徒達に講義を行う講師陣(左写真左から 五郎丸 正巳、小林 義周、松永 英幸、淡路 俊作 各会員)
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