支援活動157_web用
15/44

知的財産支援活動だより2014年12月号(No.157) 15 1.日  時:平成26年10月18日(土) 13:30~16:002.場  所:テクノプラザ4F研修室(岐阜県各務原市)3.主  催:日本弁理士会東海支部4.テーマ:特許裁判例の紹介~特許紛争最前線~5.対  象:一般市民、企業関係者など 12名6.担  当:東海支部岐阜県委員会7.講  師:東海支部知的財産権制度推進委員会 副委員長 鈴木 和政             同          委  員 奥村  徹8.内  容:第1部:侵害訴訟編(講師 奥村徹) はじめに、特許制度の基本である特許請求の範囲についての簡単な解説あり、初心者の人には親切な講演でありました。 本論では特許発明の技術的範囲に入るか否かの判断にあたり、特許請求の範囲の文言侵害と均等侵害について説明がされました。 特許請求の範囲の文言侵害については、車載ナビゲーション装置事件、信号処理装置事件、インターネット電話用アダプタ事件の三件の事例を基に説明され、均等侵害については、鉄骨柱の転倒防止方法事件、ペット寄生虫の治療・予防用組成物事件、セメント混合物事件の三件の事例を基に説明されました。 結論として、特許請求の範囲の記載が重要であることを主張されました。第2部:審決等取消訴訟編(講師 鈴木和政) はじめに、特許査定率、審決取消率と特許査定率について紹介し、訴訟の動向、審査の動向、訴訟と審査の関係について説明をし、近年の動向が説明されました。 次に、審決取消訴訟について、対象となる審判、訴訟までの流れ、訴訟での争点について説明がされました。 特に、進歩性を取り上げ、進歩性の考え方、進歩性判断の問題点や現状を説明し、過去の考え方を説明した上で、近年の裁判所の考え方を回路用接続部材事件、紙葉類識別装置事件、換気扇フィルター事件の三事例を基に説明されました。そして、近年の事例を踏まえた上で、実務上の対応の仕方についての説明がされました。 最後に、第1部及び第2部の講義について、まとめて質問を受けました。今回のパテントセミナーでは時間いっぱいまで質問(10件近く)があり、受講者の熱心さが感じられました。東海支部岐阜県委員会副委員長 前田 勘次第1回休日パテントセミナー2014in各務原講義の様子

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です