支援活動158_webbook
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6 知的財産支援活動だより2015年2月号(No.158)知的財産支援センター 副センター長 川村 武1.はじめに 近年、中小企業・ベンチャー企業(以下、「中小企業等」という。)に対する資金面の支援を目的として、多くの団体・機関が助成金制度(補助金制度)を設けています。助成金には様々な種類があり、この中には知的財産権の取得・活用のための費用の一部を負担するものがあります。このような助成金を利用することで、中小企業等における出願等の費用の負担が軽減され、延いては中小企業等における出願件数の増加につながるものと考えられます。 しかしながら、中小企業等において助成金制度が十分に利用されておらず、また弁理士においても中小企業等に対して助成金制度についての適切なアドバイスが十分に行われているとは言えないというのが現状です。 そこで、中小企業等がどのような助成金制度を利用することができるかという情報を中小企業等及び弁理士に対して提供すべく、知的財産支援センターは平成26年11月に「助成金制度の利用ガイド」というパンフレットを作成しました。今回は、この「助成金制度の利用ガイド」を紹介いたします。2.パンフレット作成の経緯 日本弁理士会では、以前にも助成金制度を紹介するパンフレットを作成しておりました。しかし、そのパンフレットには助成金に関する内容のほかに、例えば出願手続のような一般的な権利取得時の注意事項なども含まれており、助成金に関する内容についてはわかりにくいものでした。このため、あらたに助成金制度の内容に絞ったパンフレットを作成することになりました。 知財に関する助成金制度と言っても、様々な団体・機関が様々な条件で助成金を給付(交付)しております。これらの助成金制度をどのように分類して紹介すべきか、というのが最も悩ましいところでした。結局、すべての助成金制度の詳細を紹介することは不可能であるため、助成金制度の概要を説明するとともに、中小企業等による助成金制度の情報へのアクセスの仕方を説明するパンフレットを作成することになりました。3.「助成金制度の利用ガイド」の内容 パンフレットには、「助成金制度の利用の流れ」、「助成金制度の種類」、「助成金制度の利用事例」、「中小企業等が利用可能な助成金制度の調べ方」、「知的財産に関するアドバイスを受けるための窓口」という説明が含まれています。(1)「助成金制度の利用の流れ」 助成金制度を利用するための大まかな手続きの流れを紹介しております。一般的には、年ごとに助成金の公募が行われます。そして、中小企業等が公募の期間内に助成金の申請書類を提出すると、助成金の交付を認めるか否かの審査(書類審査、面接審査)が行われます。その後、助成金の許否の決定がされます。助成金の許可の決定がされたこと「助成金制度の利用ガイド」のご紹介
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