支援活動だより160号_webbook
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知的財産支援活動だより2015年5月号(No.160) 21 企業内における知財活動は、日々の仕事と密接に関係しており、活動によって得られる効果を考えて実行していくことが大事であることの説明をしました。具体的には、アイデア等の掘り起し、特許等の調査、特許庁への出願に至る知財活動を通じてグループによる活動を展開することで、社員のコミュニケーションの活性化、技術・ブランド意識の共有、及び技術力の維持等の効果を得ることができる点の説明をしました。グループワークでは、予め準備したシンプルな建物模型を紙片によって補強し、更により改善できるアイデアについて議論されました。3)第3講座(担当:弁理士 植田 吉伸 会員)・テーマ:「知財で取引先との関係をプラス方向に向ける戦略~対外活動を盛り上げる~」・講義形式・参加者数:12名・内 容: 1.知的財産権の使い方(ライセンス) ・競合企業からライセンス収入で稼ぐのは難しい →ただし、製造販売をしない研究所なら可能 ・地元企業を優先的にライセンスし、地域の活性化に貢献 2.知的財産権の使い方(権利行使) ・日本企業による知財訴訟も増えつつある →三洋電機vsシャープ、越後製菓vsサトウ食品 3.取引先との関係を強化する ・顧客との境界部分に関する発明の特許をおさえる ・サプライヤーとの境界部分に関する発明の特許をおさえる →縦の関係を意識する 4.中小企業の成功事例 ・ハードロック工業の事例 ・グリーンファンの事例 ・株式会社エンジニア →MPDP理論第2講座 講演風景第3講座 講演風景
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