支援活動だより160号_webbook
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知的財産支援活動だより2015年5月号(No.160) 27 1.日  時:平成27年2月28日(土) 13:00〜15:302.場  所:東大阪市少年少女発明クラブ 3.名  称:知的財産特別授業4.内  容:君も今日からエジソン、発明工作授業5.対  象:小4~中1学年 25名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.コメント: 世界に誇る技術を持った中小企業が集積する東大阪市。東大阪市では、小・中学生を対象に月2回、東大阪少年少女発明クラブが開催されています。東大阪市少年少女発明クラブの要請により、その活動の一環として、日本弁理士会の「知的財産特別授業」を実施させていただくことになりました。 今回、私達の授業を受けてくれるのは、東大阪少年少女発明クラブに所属する、小学4年生から中学1年生の合計25人。大半が男子生徒ですが、女子生徒も3名います。他の少年少女発明クラブ(淡路少年少女発明クラブ)の関係者や、参加生徒の父兄が参観する中、私達の授業が始まりました。 「君も今日からエジソン」の司会を務める森俊也会員が、「『弁理士』を知っている人はいますか?」と問い掛けます。この問い掛けは、知財授業の実施校のほぼ全てで行っていますが、ほとんどの場合、手を挙げる生徒の数は零です。この質問に、東大阪少年少女発明クラブでは、多くはないものの、複数の生徒が手を挙げます。流石は「発明クラブ」。驚かされました。 驚かせられることはまだまだ続きます。「エジソンが何を発明したか知っていますか?」との問い掛けに、多数の手が即座に上がります。「電球と蓄音機です。」と、用意していた答えを2つとも回答してしまいます。「日本人が発明した発明品」を答えるクイズでも、ほとんどの生徒が正解を重ねていきます。どこの小学校にも「発明に詳しい生徒」はいるのですが、せいぜいクラスに1名か2名。だけど、今回の東大阪市少年少女発明クラブでは、ほぼ全員が「発明に詳しい生徒」でした。 「君も今日からエジソン」のクイズコーナーでは、日本人の発明品として、「カップラーメン」、「回転寿司」、「乾電池」、「折る刃式カッターナイフ」および「シャープペンシル」の5つを紹介しました。「回転寿司」は東大阪市生まれの発明品であり、「折る刃式カッターナイフ」は、東大阪のお隣、大阪市東成区生まれの発明品です。日本人の発明品として紹介された製品が、東大阪に関係するものだと知って、生徒達はどこか誇らしげでした。 「発明工作授業」は、鎌田雅元会員が司会を務めます。小学校の一コマよりも随分と長い1時間10分を使っての工作。小学校で「発明工作授業」を行う場合、工作に正面から取り組まない生徒が散見されるのですが、今回は、そんな生徒は皆無。どの生徒も、黙々と回転台の製作に没頭します。そして、生徒からは、「軸の強度が問題やと思うねん。」とか、「内側のレールの安定感が悪いな。」とか、熟練のエンジニアのような発言が飛び出します。 「発明工作授業」で私が驚いたのは、多くの生徒が、自分の作品にオリジナリティを求めていたこと、そして、最後まで貪欲に完成を目指していたことの2点です。生徒達は皆、他人のやり方に流されることなく、自分のやり方を貫いて完成を目指しました。最終的に、全体の約「知的財産特別授業」大阪府東大阪市少年少女発明クラブ興味津々の児童達に講義を行う講師陣(五郎丸 正巳、森 俊也、鎌田 雅元の各会員)

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