支援活動だより160号_webbook
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38 知的財産支援活動だより2015年5月号(No.160)1.日 時:平成27年3月14日(土) 13:00〜15:002.場 所:大阪府島本町立図書館 3.名 称:知的財産特別授業4.内 容:君も今日からエジソン、回転台5.対 象:小学生1-6学年 20名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.コメント: 今回の知財授業は、島本町立図書館様のお招きで、島本町ふれあいセンターの中にある島本町立図書館へお邪魔してきました。 島本町は、まだ田園風景も残る大阪府と京都府の県境にある水源に恵まれた町で、実はあのサントリー山崎蒸留所も島本町に所在しているそうです。そして島本町立図書館には、町の小学生約20名と、その親御さんたちが集まって下さいました。 参加してくれた子どもたちの構成は、低学年生が約8割、高学年生が約2割で、そして授業の持ち時間が2時間ということもあったので、前半の約40分間を「君も今日からエジソン!」という寸劇を交えた講義形式の授業に当て、休憩を挟み、残りの約1時間15分を「ビー玉工作授業」に当てるという変則的な形で知財授業を行いました。 「君も今日からエジソン!」では、後(うしろ)弁理士が一人で二役を演じたエフ博士と弁理士との掛け合いには、誰もが面白可笑しく引き込まれていったことでしょう。そして「エジソンの発明といえば電球。エジソンの電球といえば、川向こうに見える男山の真竹をフィラメントに使うと、世界で一番品質が良かったので一番長持ちしたのですよ。」なんて、島本町の子どもたちの好奇心や自尊心をくすぐるようなこと教えられたら、誰だって授業に興味が湧いてこない訳があるはずないです。最初は恥ずかしそうしていた子どもたちも、島本町出身の後会員の巧みな話術にのせられて、直ぐに「はい!はい!」と手を挙げて積極的に授業に参加してくれるようになりました。 そしてその結果、社会の為に尽くしてくれるエフ博士のような人を守ってあげないといけないと素直に答えてくれる子どもたちの姿に、この町の子どもたちの他人を思いやる温かな気持ちを感じることができましたし、そのような子どもたちの反応に対してわざと意地悪をして、「そんなの、真似をした物であっても安い方がいいに決まっているんじゃないの?」と、直ぐに一同団結をしてちょっかいを出してくる親御さんたちの姿にも、この町のユーモアと子どもたちを温かく育てる地域住民の心意気を感じることができました。 そして後半の「ビー玉工作授業」では、低学年生も多く含まれていましたので、少し親御さんたちにもご協力をいただきながら、みんなで回転板がズレないようにする工夫、ビー玉が偏らないようにするアイデアを出し合いながら、初めて会ったお友だちとも一緒になって課題解決に取り組みました。 そして、そこはやはり明るくて元気な子どもたちの集まりです。課題が1つ解決するごとに、或いは作品が完成に1つ近づくごとに、子どもたちは後会員や私のところへ近寄ってきて、これも他のお友だちに紹介をして下さいと言わんばかりに自分の作品を一生懸命に説明してくれるのです。本当に、好奇心いっぱい、アイデアいっぱい、他人を思いやる心いっぱい、元気いっぱいの子どもたちと、そしてそのような子どもたちを温かく見守り支える地域住民の繋がりにも触れることができて、とても明るく楽しい知財授業を行わせていただくことができたと感謝する次第であると共に、この町の未来は楽しみだなぁと感じました。 もし、この報告書を目にするお友だちがいらっしゃいましたら、是非、回転台を頑張って完成させて下さい。近畿支部知財授業担当 赤岡 和夫「知的財産特別授業」大阪府島本町立図書館興味津々の児童達に講義を行う講師陣(左写真の左から 後 利彦、赤岡 和夫の各会員)
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