支援活動161_webbook
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6 知的財産支援活動だより2015年6月号(No.161)6月までの支援活動11.日 時:平成27年6月3日(水) 13:20~15:102.主催者:日本弁理士会3.場 所:福島県立平商業高等学校4.テーマ:商標制度及び手続の基本について(とんかつバーガーの商標登録出願等)5.対 象:高校3年生68名6.内 容: 平商業高等学校は、流通ビジネス科・情報システム科・オフィス会計科の3学科で構成されますが、一昨年には創立百周年を迎え、多くの人材を世に送り出してきました。今回、出張授業が行われた流通ビジネス科では、オリジナルキャラクターを活用した商品やファミリーマートとのコラボ商品の企画開発・販売実習など、従来から実践的な教育活動に熱心に取り組んできた経緯があります。更に今年度からは、新たな専門教科として「商品開発」を教育課程に取り入れましたが、その教科書には「商品開発と知的財産権」の章(全27頁)が設けられており、それを深掘りした実務的学習の一環として今回の申し込みがなされました。 授業は、途中に休憩を挟み、前後半100分で行いました。 前半50分では、支援センターコンテンツ「とんかつバーガーの商標登録出願」を用い、スライド操作やマイク集音を行いつつ、弁理士役と解説者役を一人で演じながら、商標制度の基本的説明を行いました。今回の出張授業に先立って、前回の授業では商標制度の概要について事前学習が行われており、ある程度の基礎知識は生徒間に共有されていたと思います。時間的な制約はありましたが、教材のねらい(本質部分)の説明は十分に尽くせたと思います。スライド終盤の地域団体商標の説明では、「南郷トマト」(福島県南会津)と「モスバーガー」のコラボなどを身近な話題として提供しつつ、登録商標がブランド戦略において果たす役割の重要性などについて説明を行いました。 後半50分においては、考えながら実際に手を動かして商標登録願を作成してみる実習授業としました。担当の先生が一般的な立場から概要説明を行い、私が専門的な立場から補足説明を行い、生徒がそれぞれ個別に書類を作成する試みです。書類の書き方を通して、権利の主体や客体がどのように設定され、将来的にどのような問題が生じうるのかなどを考えてもらいました。作業にあたっては、机の配列が3つに分かれていたため、各列ごとに出願人(生徒個人・学校長・外部の法人企業)を指定しました。特許庁職員に扮した私に、各列の代表1名が完成した願書を持参提出し、それに講評を加える方式としました。外部の法人企業の書類作成に関しては、弁理士法第75条(非弁行為禁止)の話を交えつつ「逮捕されちゃうおそれが・・・・」と生徒に若干のサプライズも与えましたが、日頃からの授業でビジネス文書の作成等も学んでいる生徒達にとっては、このような実習授業に対する抵抗は比較的少ないように感じました。知的財産支援センター第1事業部 運営委員 鈴木 賢一「知的財産特別授業」福島県立平商業高等学校講義の様子
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