支援活動162_WebBook
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知的財産支援活動だより2015年7月号(No.162) 11 1.日 時:平成27年7月1日(水) 11:30〜12:202.場 所:福岡県立香椎工業高等学校3.名 称:知的財産特別授業4.内 容:知的財産とは?発明の仕方、発明のポイント5.対 象:1年 生徒約280名6.担当部署:日本弁理士会九州支部7.コメント: 本年度、香椎工業高校では、校内パテントコンテストを開催することが予定されています。夏休みの課題前に、知的財産の基礎知識と発明の仕方、発明のポイントについて授業を行ってほしい旨の要望が有りましたので、日本弁理士会の支援を得て下田が下記の通り、実施しました。 今回は、私が実際に侵害訴訟対応を行った「不織布フィルター事件」と、私が実際に研究開発を行った「携帯電話発信器用プリント基板材料」をもとに、「課題と解決手段」の関係について具体的に、わかりやすく説明することにし、資料を作成いたしました。 授業の最初では、知的財産の種類、特許や意匠、商標を権利化するだけでなく、秘密にすることも事業を進めていくために必要であること、逆に技術をオープンにすることで事業展開を進めていくことができることをたとえを示して簡単に説明しました。 その後に、発明の仕方について、前述した「不織布フィルター事件」や「携帯電話発信器用プリント基板材料」をもとに、発明を行うに当たって、課題が大事であること、課題が具体的であれば、その課題を解決する上で、何が問題となるかが明確になることを説明しました。 また、パソコンのキーボードにおける雑菌等の繁殖についての課題に対し、どのように解決するか、生徒さんと一緒に考えました。 そして、授業の最後に、課題を発見するために、問題点を解決するために、科学技術に関する知見だけでなく、観察することがとても重要であることを何度も伝えて授業を終えました。 今回は、知的財産の概要ではなく、発明の仕方が中心の授業でしたが、好評でした。今後も要請があれば協力したいと思います。九州支部 下田 正寛「知的財産特別授業」福岡県立香椎工業高等学校
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