支援活動166_WebBook
22/60

22 知的財産支援活動だより2015年11月号(No.166)1.日  時:平成27年10月27日(火) 11:50~12:402.場  所:静岡県立沼津商業高等学校3.実施者:主催・東海支部 運営・静岡県立沼津商業高等学校4.内  容:商標とは       ・知的財産を守ることの大切さについて       ・最近話題の東京オリンピックのエンブレム問題等を織り交ぜて5.対象者:第2学年2クラス(ITコース選択者)合計45名6.担当部署:東海支部静岡県委員会7.講  師:東海支部静岡県委員会委員 橋本 政美8.コメント: 対象の生徒が3年生の初めにITパスポート試験を受験される予定で、その受験科目中に知的財産権のセクションがあるということ、またこの機会に知的財産を守ることの大切さということをわかってもらいたい、という担当教師からのご依頼によりこのたびの講義をお引き受けしました。 実際の講義は、高校生に「商標」の基本的な概念と法による保護とを理解してもらうということです。 講義の内容は、次のとおりです。 (1)商標の定義、商標の本質的な機能、商号との関係および相違につき、ポピュラーな商標をグラフィックで引用して説明しました。 (2)商標の種類として、商品商標と役務商標およびその相違、文字、図形、記号等からなる伝統的な商標と、立体商標および音響商標、色商標等の新しいタイプの商標につき、身近なポピュラーな商標を引用して説明しました。 (3)商標表示につき、著作権表示、原盤権表示との相違を交えて、実際の表示態様を示して具体的に説明しました。 (4)法的保護につき、基本的な保護の概念、法による保護、商標権の効力、商標権侵害の概念、民事上・刑事上の救済等につき、概念的な図を用いて説明しました。(5)「Tokyo 2020 Olympic Emblem」問題について 本件は、本質的には著作権問題ではありますが、最近マスコミで話題となっていることからに、どのような点が問題となっているかを、商標法、不正競争防止法および著作権法の観点から解説すると共に、佐野氏の原案および採用案とリエージュ劇場のマークとを具体的に比較しながら、類似の概念につき説明すると共に、生徒にも判断を試みてもらいました。 授業時間が50分と短く、しかも内容的にも広範囲にもかかわらず、真面目に聴講してもらえました。内容的に少し難しい部分もありましたが、生徒には理解しようという態度が見られ、好感が持てました。しかし、50分の講義時間ではその内容が限られるため、時間を長くする必要性を感じました。 生徒および担当教師以外にも、校長、副校長、教頭先生および情報ビジネス科長にも参加頂きました。東海支部静岡県委員会委員 橋本 政美「知的財産特別授業」静岡県立沼津商業高等学校講義の様子

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です