支援活動166_WebBook
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32 知的財産支援活動だより2015年11月号(No.166)1.日  時:平成27年9月28日(月) 14:25~15:252.場  所:兵庫県神戸市立神陵台中学校 3.名  称:知的財産特別授業4.内  容:服の神5.対  象:3学年3クラス100名6.担当部署:近畿支部知財普及・支援委員会7.講  師:水田 慎一 会員、佐々木 達也 会員、後 利彦 会員8.コメント: 授業では、椅子に取り付け可能なスーツをかけるハンガー「服の神」のコンテンツを用いて、寸劇を交えながら知的財産について紹介しました。3クラス合同の約100名の生徒たちの前で授業を行いましたが、司会の佐々木会員の軽妙なトークのおかげで最初から生徒たちのノリもよく、水田会員が演じたユメノ社長がハンガーを発明した場面ではなんと拍手まで沸き起こり、順調なスタートを切ることができました。学校の先生にデパートの店員役を演じて頂きましたが、さすがに話しのプロだけあって、アドリブがどんどん飛び出しました。このため、生徒たちの注目を集めましたが、それに対応する当方が少々戸惑ってしまうほどでした。また、私が演じたマネタ工業の社長が登場するシーンでも、最初は悪者風に演じ、最後に特許権をかざして弁理士が登場する場面では悔しがる様子を演じたので、生徒たちの反応を見る限りインパクトを残せたように思います。途中でユメノ企画とマネタ工業のどちらのハンガーを買うかと生徒に意見を聞いてみたところ、ユメノ企画のハンガーを買うという意見が多く、最初に発明した人を尊重すべきという雰囲気を感じ取ることができました。 今回は寸劇を行うことで生徒たちの注目をしっかりと集めることができ、この寸劇を通じて、特許権を持っていない場合と持っている場合とでどのように会社の運命が分かれるのか、特許権をもっているとどんなふうに活用できるのか、さらに弁理士がどのように特許に関わっているのかなど、特許を中心とした知的財産権の存在意義を理解してもらえたように思います。次にクイズタイムを行い、どれが日本の発明品か手を挙げてもらいました。カップラーメンはほとんどの生徒が日本の発明品であるということが分かっていましたが、カップ内でラーメンが浮いている構造とその理由について説明すると、「おおっー」と歓声が沸き、身近なところにも多くのアイデアが盛り込まれていることに気付いてもらえたように思います。 最後に質問タイムを設けたところ、「弁理士さんって儲かるんですか」など、少々答えにくいものの職業を意識した質問も出て、知的財産だけではなく弁理士の仕事にも興味を持ってもらえたように感じました。 今回の授業は生徒たちの積極的な参加により寸劇が盛り上がり、活発な意見も目立ちました。この授業を通じて少しでも知的財産に興味を持ち、弁理士についても知ってもらえたのではないかと思いました。近畿支部知財授業担当 後 利彦「知的財産特別授業」兵庫県神戸市立神陵台中学校興味津々の生徒達に講義を行う講師陣

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