支援活動171_WebBook
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12 知的財産支援活動だより2016年6月号(No.171)1.日 時:平成28年5月9日(月) 12:50〜14:302.場 所:第一学院高等学校 大阪キャンパス 3.名 称:「知的財産特別授業」4.内 容:特許紛争事件の攻防5.対 象:1,2,3学年3クラス14名6.担当部署:近畿支部 知財普及・支援委員会7.講 師:淡路 俊作、五郎丸 正巳、松山 徳子、山田 淳一8.コメント: 今回は、大阪難波にある第一学院高等学校大阪キャンパスを訪問させていただきました。第一学院高等学校大阪キャンパスは、通信制・単位制の高等学校です。資格や検定に力を入れておられるようで、校舎内の通路の壁一面に、英語検定、漢字検定、ニュース時事検定、数学検定等の合格証が多数貼られていました。 高校の知財授業では、通例「50分の台本」を使用するのですが、今回100分のお時間をいただいたため、より詳細な「90分の台本」を使用致しました。臨場感のある寸劇を実現するため、万全の「講師4人態勢」が敷かれました。 今回使用したコンテンツ「特許紛争事件の攻防」は、「最近の特許訴訟の紹介」と「おにぎりパック物語」との二部構成になっています。「最近の特許訴訟の紹介」のパートは、山田会員が担当しました。「最近の特許訴訟の紹介」が終わると、次に、寸劇仕立ての「おにぎりパック物語」が始まります。 「おにぎりパック物語」の司会は淡路会員。「おにぎりパック物語」では、松山会員が扮する「三島麗子」が「おにぎりパック」の出願をし、幾多の困難を乗り越えながら遂に権利化を果たします。特許権の成立後は、五郎丸が扮する「切田権造」との間で、3度に渡る壮絶な特許権侵害訴訟が繰り広げられます。 個々の侵害訴訟の説明後には、「『三島麗子』の主張と『切田権造』の主張、どちらが正しいと思いますか」との問い掛けが行われます。1回目の問い掛けでは全員が「三島麗子」を支持していたのですが、2回目および3回目の問い掛けでは、生徒の意見が割れます。 「わからーん」、「どっちや?」、いろいろな意見が飛び交い、少しざわつきます。そんな中、後方に座っていた数名の生徒が、静かに姿勢よく手を上げておられたのが印象的でした。「集中して聴いてくれているのだな」と嬉しく思いました。 今回の4名の担当講師がいずれもこのコンテンツ「特許紛争事件の攻防」の経験者だったこともあり、授業はテンポ良く進みました。その結果、授業時間が大幅に余ってしまいました。この時間を利用して、日本人が発明した発明品を当てる「○×クイズ」を実施しました。急遽実施した「○×クイズ」でしたが、生徒には大変好評で、今日一番盛り上がりました。 授業の最後に、「どうやったら弁理士になれるのですか?」との質問がありました。「弁理士試験に合格すれば弁理士になれます」「法科大学院に行く必要はありません」と、回答させていただきました。資格や検定に強い「第一学院高等学校大阪キャンパス」の生徒には、将来、弁理士試験にチャレンジしてもらいたいものです。近畿支部知財授業担当 五郎丸 正巳「知的財産特別授業」第一学院高等学校 大阪キャンパス興味津々の生徒達に講義を行う講師陣
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