支援活動だより174_webbook
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知的財産支援活動だより2016年9月号(No.174) 31 1.日  時:平成28年7月8日(金) 10:45〜11:302.場  所:大阪市立淀川小学校 3.名  称:「知的財産特別授業」4.内  容:君も今日からエジソン5.対  象:6学年2クラス64名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.講  師:五郎丸 正巳、齊藤 整8.コメント: 今回は、大阪市都島区にある淀川小学校を訪問させていただきました。淀川小学校は、淀川近くにある緑豊かな小学校です。 今回、私たちの授業を受けてくれるのは、6年生の2クラス総勢64名の児童。司会は、知財授業の経験豊かな齊藤会員が務めます。齊藤会員が「『弁理士』という職業を知っている人はいますか?」と問い掛けます。答えは「0(零)」、誰も手を挙げてくれません。でも、良いのです。私たちの授業は、いつもここから始まるのです。 淀川小学校の児童はとても積極的です。齊藤会員が、「発明家といえば(・・どんな発明家を思い浮かべますか?)」と話し始めると、児童が「エジソン」と被せてきます。次に、齊藤会員が、「エジソンは何を(・・発明したか知っていますか?)」と話し始めると、「電球!」「電球!」と被せてきます。さすが大阪、児童もせっかち・・・いえいえ、とても「積極的」です。 また、淀川小学校の児童は、とてもしっかりしています。寸劇において「F博士の正規品と、怪人Xの安い模倣品、どちらを買いますか?」という問いかけに対し、「怪人Xの安い模倣品」を選んだ児童の方が多かったです。さすが大阪、児童も「財布の紐」が固い。安い方を買う、というのは、とてもしっかりした考え方だと思います。 これに対し、齊藤会員が諭します。「F博士は、やる気を失ってしまったよね。発明品や発明家を守らないと、誰も発明をしなくなってしまう。それでは、社会の進歩は止まってしまうよね。」児童はみんな興味深く聞いてくれていました。発明品や発明家を守るルールがあり、そのルールを尊重する必要がある、ということを理解してくれたと思います。 なお、寸劇では、担任の先生に「怪人X役」を担当していただきました。女性の先生が、サングラスを掛けて札束で顔を扇いでいる姿は、児童たちに大うけでした。 授業の最後に、私(本報告書執筆の五郎丸)に司会を交替し、「○×クイズ」を行いました。「○×クイズ」では発明品を紹介し、その発明品が「日本人が発明したものか否か」を当てていきます。質問は全部で10題。今回ほとんどの質問で、児童の意見が割れました。答えを発表する度に、児童から、「やったー!」「えー、なんで?」などの大歓声が沸き起こります。担任の先生から、「静かに」と何度も指導が入るほどの盛り上がりでした。 「○×クイズ」では、日本人が発明した発明品として、「カップヌードル」、「回転寿司」、「乾電池」、「折る刃式カッター」および「シャープペンシル」の5つを紹介しました。「折る刃式カッター」については「外国人の発明」に手を挙げた児童が多かったのですが、「折る刃式カッター」は大阪市生まれの発明品なので、淀川小学校の児童には、是非覚えておいて欲しいですね。 淀川小学校6年生64名の児童は、元気一杯でした。児童一人ひとりに「エジソンの芽」があるのだと思います。今回の私たちの授業で、淀川小学校の児童の「エジソンの芽」に水が注がれました。この「エジソンの芽」が大きく育つことを、願っております。近畿支部知財授業担当 五郎丸 正巳※「カップヌードル」は日清食品株式会社の登録商標です。 「知的財産特別授業」大阪府大阪市立淀川小学校興味津々の児童達に講義を行う講師陣

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