支援活動だより180_webbook
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知的財産支援活動だより2017年5月号(No.180) 33 1.日 時:平成29年1月24日(火) 18:00~20:302.場 所:日本公認会計士協会近畿会 研修室3.主 催:大阪弁護士会・日本公認会計士協会近畿会・日本弁理士会近畿支部(三会)4.テーマ:企業力向上セミナー~新たな価値を生み出すアイデアとマネジメント~5.講 師:萩大島船団丸・代表 坪内知佳(基調講演) 弁護士 辻村和彦(パネリスト)、公認会計士 西村幸平(パネリスト)、 弁理士 山口慎太郎(パネリスト)、弁護士 細井大輔(コーディネータ)6.参加者:73名(中小企業、ベンチャー経営者・マネージャー等)7.担 当:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会8.内 容:「基調講演」 漁師60人を束ね、女性一人で先頭に立ち、葛藤や衝突を乗り越えて、市場を通さずに直接ネットで注文を得て、魚を料理店に卸すという新しい手法や、捕った魚を漁師がすぐに船上で処理し、鮮魚ボックスに綺麗に箱詰めする手法等により、そこの地域で捕れた魚に付加価値を与え、倒産寸前であった漁船団の再建をやり遂げた経験を自信に溢れた語り口で語って頂きました。 現在では、その経験を通じて、その手法の全国展開、地域活性化(世界に向けて発信)、地域の雇用貢献、さらには魚資源の枯渇への警鐘等、活動の場を広げています。 講演を通じて、世の中に無い新しいもの、仕組みを創造する際の体験談、経験を通じてどうやって既製概念を打ち破っていくのか、周囲をどう巻き込んで想いを一つにしていくのか、将来の夢も絡ませながら、熱く聴衆に語って頂きました。「パネルディスカッション」 まず、三会のパネリストより各士業の業務内容について紹介をした後、新規事業を立ち上げる際に法務、財務、知財の視点から気を付けることについてコメントがありました。法務面からは辻村弁護士より、規制法令チェックや著作権侵害等の事例紹介について、財務面からは西村会計士より、経営者の夢、思いの数値化サポート、実効性チェックなど事業計画書の要諦について銀行融資の場面も踏まえながら、知財面からは山口会員より、社名決定の際や、商品、サービス名決定の際に、商標に関しての調査、アドバイスの有効性、製造企業の場合は、当然特許、実用新案、意匠など多岐にわたり弁理士がお手伝いできることなどについて紹介しました。 続いて、知的財産を活用した新規事業の可能性について、辻村弁護士からは、ノウハウを特許化することにより社内技術の棚卸ができ、また特許出願啓蒙による社内開発意欲の向上や、権利化による価格交渉力の向上などの知財の効果について、山口会員からは、特許だけでなく、意匠や商標についても企業活動と密接な関係性、有益性がある点についても紹介しました。また西村会計士からは、資金調達や会社の信用度に対する知的財産の有用性について紹介しました。 最後に、各パネリストより三会協働事業の目的と紹介を行いました。近畿支部知財普及・支援委員会 宮下和晃三会協働知財支援プロジェクト「企業力向上セミナー」パネルディスカッションの様子基調講演の様子
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