支援活動だより183_webbook
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知的財産支援活動だより2017年8月号(No.183) 11 1.日  時:平成29年7月10日(月) 8:55~11:452.主  催:群馬県立前橋工業高等学校3.場  所:群馬県立前橋工業高等学校4.テーマ:ゼムクリップの特許5.対  象:1学年機械科2クラス6.参加人数:80名7.講  師:関東支部会員        満田顕       関東支部知財教育支援委員会 大日方和幸8.内  容: 機械科の1年生80名を対象に、3コマに渡って「ゼムクリップの特許」について授業を行いました。 1コマ目は、満田会員が勤務している会社のEV(電気自動車)用ヒートポンプ等の製品、「ヒット商品はこうして生まれた」から「ハイブリッドファン」等の商品の紹介と、特許制度、「ゼムクリップ」の特許の説明をしました。 2コマ目は、12グループに分かれて生徒達に「既存のゼムクリップ」の実物を各自測定して作成した図面に基づいて、実物と同じものを製作してもらいました。 次に、大日方会員からエジソンの白熱電球の発明や、ゼムクリップの改良発明を例にどういうアイデアから改良発明が生まれたか説明し、満田会員から不便な点を改善、良い点を更に良くする、新たな機能の付加や他の製品の機能の応用というアイデアの出し方を説明した後、生徒達にそれぞれ自分のオリジナルのゼムクリップの発明のアイデアを考えてもらいました。 3コマ目は、生徒達にそれぞれ自分の考えたアイデアに基づいてオリジナルのゼムクリップを製作してもらい、優秀作品を二つ選び発表してもらいました。 一つ目の作品は、一方のクリップで書類を挟み、他方のクリップには壁に引っ掛ける機能と、書類を挟む機能の両方を持たせた「ダブルクリップ」です。一つの構造で複数の機能を発揮させようとしたアイデアが評価されました。 二つ目の作品は、書類を挟む部分が二つありずれにくくその形状が丸くみえるデザインの「玉クリ」です。ネーミングとデザインとをぴったりマッチさせたアイデアが評価されました。 最後は、大日方会員がJ-PlatPatの簡易検索の実演を行いました。ゼムクリップの特許文献の「一覧表示」、図面による「スクリーニング」、「登録情報」の画面での「特許権の抹消」や「特許権の存続期間」の確認をしました。 従来、12グループ全てから優秀なオリジナルのゼムクリップを一つずつ発表してもらっていましたが、今年は、新たにJ-PlatPatの簡易検索の実演を追加したため、時間が足りず二つの優秀作品だけの発表になってしまいました。生徒の発表時間を十分確保できるように、授業で説明する商品や特許の数をもっと減らすべきであったと思います。関東支部知財教育支援委員会 大日方和幸「知財特別授業」群馬県立前橋工業高等学校教室全体ゼムクリップの製作

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