支援活動だより183_webbook
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知的財産支援活動だより2017年8月号(No.183) 5 <目的(学習到達目標)> 発明品を作業時間内で作製することで、発明を身近なものとして感じる。 発明品を作製する(アイデアを生み出す)体験を通じて、アイデアを尊重する意識を高め、知的財産によるアイデアの保護の重要性を理解する。 ※授業の目的(到達目標)は、他の工作授業でも同じです。<授業スケジュール> ・導入: 自己紹介 弁理士業の紹介 発明とは? 特許とは? 発明や特許と弁理士との関係の説明 ・工作授業の説明:解決したい問題(テーマ)の説明 工作の進め方の説明 ・工作(作業):教室内を回り、児童・生徒とコミュニケーションをはかる ・発表:工夫した点、難しかった点 ・まとめ:完成までの試行錯誤(=アイデアを生み出す)の大切さを説明 ※以上は、小学校、中学校の授業例。高等学校ではグループワーク形式で実施。 「知財教育」として行われる工作授業では、通常の図工等の授業と異なり、解決したい問題(テーマ)を提示し、用意された材料を用いて問題(テーマ)を解決できる工作物を作製します。 工作授業ですので工作を完成するに越したことはありませんが、完成に至らないこともあります。その場合でも完成に向けて試行錯誤をしていますので、授業のまとめでは、試行錯誤することに価値があり、その結果として創作した工作物(アイデア)を保護する必要があることや保護することの大切さを伝えます。 まとめの一例を紹介します。隣同士で作品が似通ってしまい、互いの作品をヒントに(あるいは真似をして)創作した状況を想定して、「他人の工作物(アイデア、創作)を無断で真似をすることの容易さ、後味の悪さ(相手の試行錯誤の労力を無駄にする)」などをイメージしてもらうことで、他人のアイデアを保護することの大切さを学んでもらいます。 以上のような理念に基づいて工作授業を行っていることもあり、学校関係者からは評価していただいており、リピーターになる学校が増えています。 ご参考までに、上記に「片手で持てるかな」の作品例を紹介しました。みなさんも是非、ご家庭やご近所でチャレンジしてみてください。実際に手を動かすことで創作することの面白さ、大変さを実感できると思います。 工作授業の進め方(マニュアル)や用意する物は、弁理士会のホームページで公開していますので、ご覧ください。http://www.jpaa.or.jp/activity/teaching/<片手で持てるかな>※第一事業部部員による作品例<ペーパータワー><はっぴょんをわたらせよう>

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