支援活動だより184_webbook
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知的財産支援活動だより2017年9月号(No.184) 25 1.日  時:平成29年7月12日(水) 8:50〜9:402.場  所:四天王寺学園中学校 3.名  称:「知的財産特別授業」4.内  容:「きき湯」の知的財産権など5.対  象:2年生3クラス57名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.講  師:後利彦8.コメント: 四天王寺学園中学校は、近鉄バッファローズの本拠地があった藤井寺球場跡に2014年に設立されたばかりの新設校で、建物や設備も新しく近代的な中学校でした。ご担当の吉田先生が知的財産の教育にご熱心なこともあり、数日前には特許、実用新案、意匠、商標、著作権についてグループ毎にまとめ、ポスター発表も行なわれており、今回は一連の知的財産教育の仕上げという位置付けでご依頼頂きました。 事前に予習をされていたということもあり、特許・意匠・商標の各公報の写しを持参し、どのように知的財産が登録・公開されるかということを実感してもらうとともに、私自身が発明者となっている米国や中国で取得した特許公報も見せながら、知的財産の保護は各国毎に必要であることを説明しました。 上記導入に続いて、「きき湯」のコンテンツを使って、長い年月をかけて開発した入浴剤をいざ販売する際に、知的財産権を使って製品を保護する必要性と方法について説明しました。ブリケット形状やパッケージのイメージを実感してもらうために、実際に商品を持参し見せながら説明し、回覧して実際に手に取ってもらいました。生徒たちはとても興味を示してくれており、知的財産権をより身近に感じてもらえたのではないかと思いました。 次に「ICカードを用いたコインロッカー」のコンテンツを使って、ICカードを使った支払いやロックの仕組み、商品名、すっきりとしたロッカーの表面形状等がどの知的財産権で保護できるのかクイズを行ったところ、すべての生徒が正しい知的財産権で手を挙げてくれていて、各権利の違いをよく理解できてくれていたように思いました。 最後に、知的財産権を取得することで、開発した製品を守り、ニセモノを排除するだけでなく、ユーザーの健康まで守ることができることも伝え、その知的財産権の取得から活用まで携わっているのが弁理士であることを説明しました。 授業終了後に、「中国の特許公報を頂けませんか?」との申し出や、「本は申請しなくてもどの国でも保護されるんですよね?」と著作権に関する質問をする生徒がいました。今回の授業の範囲ではありませんでしたが、まだ中学生にも関わらず、知的財産権全般についてよく勉強されているようでとても嬉しく感じました。近畿支部知財授業担当 後利彦※「きき湯」は株式会社バスクリンの登録商標です。 「知財特別授業」四天王寺学園中学校興味津々の生徒たちに講義を行う講師

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