支援活動だより186_webbook
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知的財産支援活動だより2017年11月号(No.186) 13 1.日  時:平成29年8月23日(水) 11:10~12:002.主  催:栃木県立足利工業高等学校3.場  所:栃木県立足利工業高等学校4.テーマ:商品開発と知的財産5.対象者:産業デザイン科2学年1クラス6.参加人数:40名7.講  師:関東支部知財教育支援委員会 副委員長 大日方和幸8.内  容: 足利は染織のまちとして有名ですが、日本の意匠第1号「雲井織」は足利の「織物縞」です。 足利工業高校は、通称「足工(あしこう)」と呼ばれ、1885年創立の「足利織物講習所」の跡地に1895年に染織科を設置して開校された「栃木県工業学校」が前身です。 産業デザイン科は、1989年に設置され、デザイン技術、デザイン製図、コンピュータグラフィックス等を学び、雑誌の広告、絵本、書籍の装丁やウェブサイトなど様々な形態で利用されるイラストレーション、ビジュアルデザインには欠かせないフォトグラム、人物撮影、組写真の実習をすると共に、実習で学んだ技術を活用して、Tシャツやエコバックなどの商品を製作・販売して地域活性化運動に積極的に参加しています。 事前に、学校側から、授業内容として、「誰のデザインか不明な物を使って制作する場合」、「画像データや写真をトレースして制作物に使用する場合」、「複製・アレンジ・オマージュ・パクリの場合」について、コンペ応募、販売等の目的によって法律にどう触れるか等の追加希望がありましたので、フローチャートを用いてなるべく分かりやすく説明できるよう準備しました。 授業の前半では、弁理士や知財について説明した後、商品開発の事例として、「おーいお茶」、「雪見だいふく」、「瞬足」、「創作した図案を付したカバンや服」について身近な例で説明しました。さらに、J-PlatPatを使って、登録商標の称呼検索と、登録意匠のDターム検索も説明しました。 学校側が追加希望した事項を説明する授業の後半では、時間が足りなくなってしまいましたが、この日の最後の授業でしたので、時間を延長させてもらいました。 最初の事例「おーいお茶」に隠れている知財について、直ぐに、ペットボトルデザイン(意匠)、お茶の中身(特許)、商品名(商標) と答え、外国の著作権について質問する知財への関心の強い生徒達をみて、前半と後半の時間配分の失敗等、講師として色々改善すべきことに気付かせてくれた授業でした。関東支部知財教育支援委員会 副委員長 大日方和幸「知的財産特別授業」栃木県立足利工業高等学校

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