支援活動だより186_webbook
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30 知的財産支援活動だより2017年11月号(No.186)1.日  時:平成29年10月14日(土) 13:30~16:002.場  所:名古屋商工会議所 3階第5会議室3.実施者:主催・運営:東海支部4.内  容:外国特許出願の中間処理~日・米・欧・中の事例検討~5.対象者:一般市民、中小企業者、知財担当者など(74名)6.担当部署:東海支部 知的財産権制度推進委員会7.講  師:東海支部 知的財産支援キャラバン隊 一色昭則8.コメント: 外国特許の中間処理を説明するにあたって、権利が国ごとに発生することや条約等について説明しました。また、PCT、米国、欧州、中国のフローについて簡単に説明しました。 次に、(1)コーヒーメーカー(スターバックス)、(2)エアバッグのインフレータ―(オートリブ)、(3)半導体装置(トランスフォーム)、(4)自動運転(グーグル)、(5)甘味増強剤(コカ・コーラ)、(6)iPS細胞(京都大学)を事例として取り上げて事例を説明しました。 これらはPCT出願されたファミリーです。米国、欧州、中国、日本の順番に各国でどのように補正等がなされ、権利化もしくは拒絶されたかについて説明しました。 そして、米国、欧州、中国での権利化に際して気を付ける点について説明しました。各国の進歩性の考え方等について説明しました。また、部分的に仮想事例を盛り込みました。 反省点としては、初心者に分かりにくかったことが挙げられます。レベルとして「中上級」としていましたが、やはり初心者も参加されます。難しかったとのご意見がありました。アンケートの満足度は、理解度とある程度相関があるように感じました。簡単なところから説明すべきだったと考えます。 また、事例が多すぎる、各国の考え方の違いの分かる事例に絞って説明してほしい、とのご意見がありました。今回、二十件ほどピックアップしましたが、各国の考え方の違いが明確に分かるような事例はありませんでした。このようなリクエストに応えるためには、数百件以上の事例をピックアップする必要があり、そのようなことは実際上非常に困難であると思われます。 今回、参加者として企業の知財部を想定しましたが、初心者を置いてきぼりにする結果となってしまいました。企業の知財部を念頭に置きすぎた点が反省点といえます。一般市民を対象とした市民講座であることを考えると、難しい内容についてセミナーを開催する意義をもう一度検討すべきだと考えます。東海支部 知的財産権制度推進委員会 委員長 一色昭則「第3回休日パテントセミナー2017in名古屋」セミナーの様子

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