支援活動だより186_webbook
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知的財産支援活動だより2017年11月号(No.186) 39 1.日  時:平成29年10月7日(土) 14:00~16:302.場  所:やまと会議室3.テーマ:「目から鱗」の実用新案!4.講  師:弁理士 五郎丸正巳5.受講生:33名6.コメント: パテントセミナー奈良は、五郎丸正巳会員をお招きして『「目から鱗」の実用新案!』というテーマで講義いただきました。五郎丸正巳会員は、多くのパテントセミナーで講師経験があり、また、知財の研究会でも活動されており、わかりやすく講義いただきました。また、実用新案制度に関心があったためか、例年より多くの受講者に出席いただきました。 講義は、はじめに、実用新案制度の概要を、特許制度と比較しながら説明いただきました。 実用新案制度の変遷から、外国の実用新案制度の紹介まで説明がありました。特に、近年、実用新案出願の減少が大きいことの指摘がありました。次に、実用新案制度のメリット・デメリット、実用新案の間違った認識・慣行があることの説明がありました。実際には、実用新案制度は、利用価値があることを説明いただきました。さらに、実用新案技術評価書、権利行使、過失の推定、損害賠償責任について、原則と、実際の裁判例の説明がありました。最後に、特許で出すのか、実用新案で出すのかの判断基準、実用新案の改正試案までも説明がありました。 実用新案制度のほぼすべての内容に関して、原則と、実際のところまで講義がありました。 また、講義の中でいくつもの実用新案制度に関するクイズがありました。それに出席者が回答を行い、その後、講義がされました。実用新案制度をあまり利用していないためか、考えさせられる問題が多くありました。続く講義の中で、クイズの回答があり、記憶に残る講義でした。 実用新案での出願を、必要に応じて、今一度、検討する必要を感じました。今回のセミナーが、参加された方の知財業務の一助になってくれることを、強く願います。近畿支部知財普及・支援委員会 光明寺大道パテントセミナー2017 奈良講師:五郎丸正巳会場の様子

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