支援活動だより186_webbook
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知的財産支援活動だより2017年11月号(No.186) 7 ているとともに、子ども達の記憶に残る知財授業を提供できているのではないかと考えています。 なお、本年度、内閣府の知財創造教育地域コンソーシアムが主要都市毎に設立され、大阪における地域コンソーシアムには、本事業の開始当初から本事業に携わってきた当委員会委員が参加しており、近畿支部の知財授業への取り組みが内閣府への報告書の参考事例とされる予定です。4.中小企業向け支援セミナー この事業は、中小企業の経営者層をターゲットとして、知的財産を用いた経営の重要性等についてのセミナーを行う事業です。知財に馴染みの薄い中小企業の経営者層に対してどのように普及するか、並びに、どのような支援を行うべきかについて例年継続的な審議を行っており、近年は、下記のセミナー事業を行っています。(1)大阪府との共催による「知的財産権に関するセミナーin MOBIO-Café」 このセミナーは、大阪府のものづくりビジネスセンター大阪(MOBIO)との共催で、毎年5回程度企画開催しているものです。セミナー開催地は、大阪府内でも中小企業の多い東大阪に設置されたMOBIOの会議室であり、MOBIOに集まる多数の中小企業に対して知的財産セミナーを開催していることを効率的に周知しています。 経営者層向けのセミナー内容のため、セミナー参加者数は1回あたり20名前後ですが、知財に興味を持った経営者層に対して直接的に知財支援活動を行う事業の一つと位置づけています。(2)近畿支部主催の「中小企業向け知財支援セミナー」 このセミナーは、中小企業の経営者層の集客のために中小機構近畿に後援頂いて、2年前より開催しているワンデーセミナーです。1日で複数の講座をまとめて開催することで、日常業務に忙しい経営者に参加してみようという動機付けをしています。また、セミナー内容については、権利取得手続的な内容ではなく、経営上の考え方に重点を置き、中小企業経営者に役立つものとなるよう心がけています。 なお、今年度、このワンデーセミナーは知財広め隊とのコラボ企画として実施させて頂き、多くの中小企業の方々との意見交換により、我々としては中小企業の問題点を改めて認識することができ、中小企業の方々には弁理士を身近に感じて頂くことができたと思います。5.各種展示会へのブース出展 大阪勧業展、ビジネスフェアものづくり展、ビジネスチャンス発掘フェアなどに弁理士会近畿支部としてブース出展し、出展企業や来場者に対して弁理士会の存在をアピールするとともに、ブース内ではミニ講習会や無料特許相談を行うなど、来場者に対する支援活動も行うことによって、展示会の現場における知財に関する各種要望にタイムリーに応えています。6.三会協働事業 本事業は、大阪弁護士会、日本公認会計士協会近畿会、日本弁理士会近畿支部の三会が、2003年にバイオサポーターズ三会協議会を設立して以来、法務・財務・知的財産の3つの側面からベンチャーの企業及び経営を支援するために協力して推進してきている事業です。当初はバイオベンチャーの支援者育成を主眼にした事業でしたが、近年は、大学発ベンチャー支援のための三士業会員研修や、上場体験を踏まえて三士業がどう関わるべきかをテーマとする三士業会員研修などを行うとともに、昨年度からは中小企業やベンチャー企業の成長力強化や新規事業創造の学びの場を提供するための中小企業向けセミナーをも企画実行しています。

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