支援活動だより188_webbook
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34 知的財産支援活動だより2018年2月号(No.188)1.日  時:平成29年11月1日(水) 14:40〜15:302.場  所:猪名川町立六瀬中学校3.名  称:「知的財産特別授業」4.内  容:服の神5.対  象:3年生1クラス25名6.担当部署:日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会7.講  師:後利彦、松山徳子、山田淳一8.コメント: 今回、兵庫県川辺郡にある猪名川町立六瀬(むつせ)中学校を訪れました。能勢電鉄の日生中央駅から車で20分ほどのところにある、自然に囲まれた学校でした。同校は、ESD研究推進校となっています。文部科学省のホームページによりますと、ESD(Education for Sustainable Development)とは、持続可能な社会づくりの担い手を育む教育を意味し、生徒達の主体的な学びが必要とされています。 さて、今回の授業では、椅子に取り付け可能なスーツ用ハンガー「服の神」を題材にした寸劇を行いました。「服の神」の経験がある後弁理士が司会を担当し、未経験の松山弁理士及び私(山田)がそれぞれユメノ社長及びマネタ社長を担当しました。さらに、学校の先生にデパートの店員役をお願いしました。 まず、「服の神」を紹介する前に何か良いアイディアがないか聞いてみたところ、ある生徒から「椅子の背もたれをハンガーの形状にすればいい」という画期的なアイディアが飛び出し、これには講師一同驚きました。また、ユメノ社長とマネタ社長のどちらのハンガーを買いたいか聞いた際には、単に高い安いという理由ではなく、ユメノ社長側の理由として「マネタ社長のハンガーは両面テープなので椅子が汚れてしまう」、「両面テープだと繰り返し使うことができない」といった意見や、マネタ社長側の理由として「ユメノ社長のハンガーはフックが背中に当たって痛い」といった意見など、具体的な理由も多く出てきて感心してしまいました。 もちろん、授業の本来の目的である、特許をはじめとする知的財産制度の意義についても理解してもらえたと思います。 冒頭で説明した「生徒達の主体的な学び」という言葉どおり、今回の授業では、こちらからの問いかけにも自分の意見をしっかりと述べてくれましたし、生徒達からも知的財産権や弁理士に関する多くの質問をしてくれるなど、生徒達の積極的な姿勢が強く印象に残りました。近畿支部知財授業担当 山田淳一※「服の神」は株式会社日乃本錠前の登録商標です。 「知的財産特別授業」猪名川町立六瀬中学校興味津々の生徒達に講義を行う講師

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