支援活動だより188_webbook
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知的財産支援活動だより2018年2月号(No.188) 43 1.日  時:平成29年11月18日(土) 14:00〜16:302.場  所:コラボしが213.テーマ:実務に役立つ意匠出願 〜類否判断、意匠特有の制度を踏まえて〜4.講  師:野村慎一5.受講者:34名6.コメント: パテントセミナー2017滋賀午後の部は、野村慎一弁理士をお招きして「実務に役立つ意匠出願〜類否判断、意匠特有の制度を踏まえて〜」というテーマでご講義いただきました。 最初に、特許制度に加えて意匠制度があり、出願人がこの意匠制度を利用する理由の説明があり、出願に際して、物品を特定するとともに、出願範囲(デザイン)を特定する必要があることの説明がありました。 次に、意匠の実務でも難しい意匠の類似についての説明がありました。登録意匠の権利範囲は類似の範囲まで及ぶために、この類否の判断が重要であり、この判断については登録例を示しながら、また類否の判断手法に基づきながらわかりやすく説明いただき、この判断手法については実務を行う上で非常に役立つものと思われます。続いて、部分意匠制度の説明があり、この部分意匠を利用するときの範囲の特定、この範囲を特定する際の注意点、また部分意匠制度の類否判断の説明がありました。更に、最近出願可能となった画像を含む意匠の説明がありました。 その後、意匠の類似に関連する制度、即ち関連意匠制度について、またこの関連意匠制度を利用することによるメリットについて説明され、この関連意匠制度を有効利用することが意匠権の権利を強くすることと思いました。 知的財産権というと特許権が主となりがちですが、今回の講義を受講することにより、意匠権を見直し、意匠制度を戦略的に利用する良い機会になったのではないかと思われます。意匠の実務者にとって有意義な講義になったものと思われます。近畿支部知財普及・支援委員会 岸本忠昭「パテントセミナー2017 滋賀 午後の部」講師:野村慎一会場の様子

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