支援活動だより188_webbook
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知的財産支援活動だより2018年2月号(No.188) 57 1.日  時:平成29年12月9日(土) 10:00~12:302.場  所:三宮コンベンションセンター3.テーマ:神戸における戦略的知財活用について4.講  師:弁理士 鴨みどり5.受講者:32名6.コメント: パテントセミナー2017の神戸午前の部としまして、鴨みどり弁理士をお招きして「神戸における戦略的知財活用について」というテーマでご講義いただきました。 講義直前に鴨弁理士にお話を伺いましたところ、タイトルに「神戸における」と掲げられているものの、講義資料作成にあたり調査を進めると、「神戸」の企業・産業は多岐に渡り、焦点を絞る難しさがあったようです。この点について、講義は神戸に本社を置く企業等を列挙しつつ、企業・産業・研究機関が非常に広範囲に渡る現状の説明から始まりました。その上で、過去に神戸で発展・成功してきた産業や歴史背景の説明をされたのは非常に興味深く、聞く者を飽きさせない工夫を感じました。 この先、どうすれば良い未来を描けるかを考えさせられます。 一方、知財戦略に関しましては神戸のみならず一般にも通用する講義展開でした。キヤノンの特許戦略で知られる丸島氏の話を挙げつつ、事業戦略・商品開発戦略・知財戦略と、三位一体の事業戦略で以て勝つことを強調しておりました。すなわち、どこか1つの事業だけでは難しく、経営陣の理解は肝要と言う事です。また、実例として、複数家電メーカーのエアコン装置の比較もあり、実務を楽しく理解できる内容でした。 ところで、神戸と言うと「貿易港」の側面もあり、この点について海外での権利取得や税関対策など、中小企業の方にも分かり易く解説されておりました。特に、税関での侵害物品輸入品の差押申立手続きの例はとても刺激を受ける話題でした。授業展開が広範囲に及びつつも、随所に閑話休題としての雑学的な話もされ、あっと言う間に終わったと感じる心地よい授業展開だったと思います。筆者も神戸の中小企業に勤務している事から、本講義の内容には色々学ばされる点が多々ありました。近畿支部知財普及・支援委員会 山本雅之「パテントセミナー2017 神戸 午前の部」講師:鴨みどり会場の様子

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