支援活動だより188_webbook
8/80

8 知的財産支援活動だより2018年2月号(No.188)高専、富山高専、和歌山高専、弓削高専、有明高専、北九州高専)、オリジナルが3校(群馬高専、舞鶴高専、熊本高専)で開催されました。後日、今年度に向けて、今後のセミナーについてのアンケートを各高専で実施、回収しました。3.高専セミナーの概要 概要編、演習編および侵害編の高専セミナーの概要は、次のとおりです。なお、オリジナルは、高専に応じて異なるため、概要を省略いたします。i)<概要編> ◆セミナーの骨子 パワーポイントを使った弁理士と学生との寸劇形式のセミナーです。正講師が弁理士を演じ、補助講師が学生を演じました。特許、意匠、商標とは何か、特許を取得するためにはどうしたらいいのか、どんな条件があるのかなど、特許などに関する基本的な事項を、クイズを交えながら寸劇形式で説明しました。 「ロボット知財物語」 ・自動車に変形可能なロボットを発明した! ・特許、意匠、商標ってどんなもの? ・どんな発明が特許になるの? ・特許ってどうやってとるの? ・意匠、商標ってなに?ii)<演習編> ◆セミナーの骨子 「発明トレーニング」の講義と実技 前半の講義では、冒頭で、理解しやすい身近な発明を補助講師が紹介し、その後、発明をするうえで大事な考え方(従来技術の把握、従来技術の課題、課題を解決するための手段、それによってもたらされる発明の効果)、すなわち、発明ストーリーを正講師が説明しました。例えば断面が「六角形の鉛筆」という発明があった場合、断面が円形の鉛筆との違いを、発明としてどのように把握すればよいのか、この発明の本質とは何か、などについて知ってもらいました。後半の実技では、学生に複数のグループに分かれてもらい、身近な製品を使って発明ストーリーを考えてもらい、グループごとに発表してもらいました。iii)<侵害編> ◆セミナーの骨子 特許権に関する争いを、電子紙芝居を通じて説明しました。実際の特許紛争に近い難しい内容であるため、電子紙芝居の物語を通じて解説し、理解しやすいようにしました。電子紙芝居の途中、基礎的な内容も解説しました。 「特許権の取得から特許権侵害を巡る攻防まで」 ・最近の特許訴訟の紹介:サムソン対アップル事件などの簡単な解説 ・おにぎりパック特許権物語:おにぎりの包装に関する特許権に関して、特許権の取得から特許権の行使・交渉までを、2企業間の争いを通じて、実際の特許権の行使について電子紙芝居で解説しました。予め録音された音声を主人公とし、主人公の代理人を正講師が演じ、寸劇風にわかりやすく説明しました。途中で学生の意見を聞くところを数か所設け、学生自身にも考えて頂くことで理解を深められるようにしました。なお、補助講師は司会を務めました。4.セミナー実施状況 18校の高専で全21回のセミナーを開催することができました。以下に、高専名、開催日、参加人数、講師を担当した弁理士を一覧にし、高専セミナーの様子を撮影した写真の一部を載せます。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 8

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です