TAKAHASHI
HIDEKI
高橋 英樹
HIDEKI
弁理士ができること。
Profile
高田・高橋国際特許事務所・所長。
1994年に弁理士登録後(第10615号)、発明相談から権利侵害判断のための調査まで多数の業務に携わる。
中小企業のサポートにも注力し、日本産業発展を支える意気込みで活動を行う。
俳優の「高橋英樹」さんと
同じ名前なのですね!
はい。子供の頃は抵抗がありましたが、社会に出てからは、直ぐに名前を覚えて頂けること、自己紹介でネタに使えることなど、メリットを享受しています。最近は一時期に比べて反応が薄くなってきており、少し残念です……。
弁理士になろうと思われた理由と、
なった後の印象は?
20数年前新卒で勤めた会社に、特許部に配属になった友人がおり、彼の話を聞くうちに興味を持ちました。当時は英語を使えるビジネスパーソンが今に比べて格段に少なく、技術、法律、語学に長けている必要がある、という点にかっこ良さを感じました。
同業者、クライアント、各国の弁護士さん弁理士さん、お会いする方々が押し並べて賢く、良い刺激を与え続けてくれます。一部の係争業務を除けば、特許庁の審査官の方々を含め、弁理士業務の殆どは敵が存在しない環境で進められます。このような環境は、なかなか他には見当たらないと感じています。
印象に残っている仕事をお教え下さい。
個別の仕事としては、幾つか有りますが、クライアント担当者の熱意を強く感じた案件ほど強い印象が残っています。私的事情を背景に考えると、仕事をしながら2年間大学院に通った際、土日も祝日もなくTo Doに追われたことを強く覚えています。2度と同じことはできないと思います。
後進の指導なども行われていると思いますが、
最近の若い弁理士の方々の印象は?
勤勉であることは昔から変わりませんが、素直な方が増えたように思います。我々の時代には、独立開業のために企業をドロップアウトして弁理士を目指し、独立開業を目指して実務を習得する、というのがモチベーションだったと思いますが、そのように考える方が少なくなったように感じます。もっとも、社会構造の変化を考えると、当然の変化だと思いますが。
今後、弁理士は社会の中で
どのような存在になっていく
べきでしょうか。
弁理士の職責は日本の産業を知的財産の面から盛り立てることだと思います。現在の日本の大企業は知的財産に関するしっかりとした組織を持っています。他方、中小、ベンチャー、スタートアップの企業は、知的財産に高いハードルを感じているように思います。弁理士に求められる役割は、大企業・中小企業のそれぞれに対して同じではありませんが、日本の産業の発展のためには、それら双方の要求に適切に応える必要があると思います。ありきたりですが、前者に対してはICTを取り込んだ、より一層の効率化、後者についてはビジネスセンスを取り入れた総合的な解決策の提案、といったことを更に進める必要があります。何れにせよ、産業界が求める役割をしっかりと果たし、自他共に「さすが弁理士」と感ずる存在であり続けなければならないと思います。