KAYASHIMA
SHINGO
茅島 真吾
SHINGO
ブランディングのスペシャリストに。
Profile
「茅島知財商標事務所」代表。2013年に弁理士登録(第19234号)。
専門は「商標・実用新案」。
結婚を機に生まれ育った関東を離れ、現在は大阪で弁理士業務を行なっている。
弁理士になろうと
思われた理由と、
なった後の印象は?
大学のゼミのテーマが著作権でしたので弁理士という職業については認識があり、知的財産権そのものにも興味がありました。また日本の産業を支える中小企業を何らかの形で盛り上げていきたいという考えもあり、知財を活用して中小企業を支えることができたらという想いで弁理士になることを決めました。
弁理士になる前は、合格さえしてしまえば猛勉強はおしまい、と思っていたのですが、なった後も勉強の連続ということにはギャップを感じました。知的財産権は法改正も頻繁に行われ、取り扱う技術も日々進化します。インプットとアウトプットの連続は試験勉強とは異なる苦労です。しかしこの苦労こそが弁理士としてのやりがいでもあるとも思います。
ここだけの話ですが…
弁理士を辞めたいと
思ったことはありますか?
ありません!
まだまだ未熟者なので、今後弁理士を辞めたい思うこともあるかもしれませんが、今のところ辞めたい思ったことは一度もありません。
弁理士は最新の技術、デザイン、ブランドに触れる機会が多いのですが、それらは、とても興味深く面白いものです。このように知的好奇心を満たすような事象を間近で扱う仕事というのは数少なく他の仕事にはない魅力であると思います。
そして様々な苦労と努力を経て生み出された知財を保護・活用することによって様々な人の助けになるということも弁理士してのやりがいです。
今後、取り組んでいきたい
ことは何ですか?
現在、私は「知財経営コンサルティング」について勉強をしています。これは中小企業の抱える経営上の課題を発見し、知財の活用によって課題を解決するコンサルティングです。この知財経営コンサルティングの中でも最も注目をしているのが「ブランディング」です。
中小企業ならではの「ブランド」を育成するコンサルティングをしたいと考えています。
コンサルティングには勉強と経験が必要になりますが、今は、業務の合間を縫って少しずつスキルを上げている段階です。いつかは知財を活用したブランディングのスペシャリストと呼ばれる存在になりたいと思っています。
今後、弁理士はどのような
存在になっていくべきだと
思いますか?
インターネットが普及した情報化社会にあっても活用できていない知財がまだまだ埋もれており、そうした知財を掘り起こして活用することが経済及び産業の発展につながっていくと考えています。弁理士には各々専門分野があり、最新の情報を持っているのでこうした知財の掘り起こしには最適な人材です。
したがって社会と弁理士がもっと身近になれば埋もれている知財の活用事例が増えていくのではないかと思うのです。社会に対して知財の重要性を訴え続け、一方ではもっと身近に感じてもらえる努力をしていく。
今後、弁理士はこのような存在であるべきなのかもしれません。