#stort 10
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TANAKA
SAKIE
田中 咲江

弁理士という仕事を、もっと多くの人に。

Profile

某アパレルメーカーに入社。企画部に所属し、衣料のデザイン業務に従事した後、
2010年、国内特許事務所に入所。2012年に弁理士登録(第17964号)。
現在は、「特許・商標・意匠出願、権利化」「調査」などを行なっている。

弁理士になろうと
思われた理由と、
なった後の印象は?

特許技術者である父の影響です。昔、父に「仕事、楽しい?」と聞いたら、即答で「楽しい」と返ってきました。そのときの生き生きとした表情が忘れられなくて、この業界に入ろうと思いました。
ギャップといえば、私は父の背中を見てきましたので、知財や弁理士というワードがそんなに遠いものではなかったのですが、実際働き始めて見ると、「弁理士って何ですか?」という方が本当にたくさんいらっしゃって驚きました。

ここだけの話ですが…
弁理士を辞めたいと
思ったことはありますか?

うまくいかない時に落ち込んだり、
自身の方向性やライフワークバランス等について悩むことはありますが、辞めようと思ったことはないです。
私は、とことん凹んで考え尽くして寝て、目覚めた時には今後に向けての思考に切り替わっているので(笑)。

印象に残っている
お仕事を教えてください。

初めて手掛けた案件は今でも覚えています。しかも少し複雑な案件だったので、無事登録になった時は嬉しかったですね。
その際、もちろん自分でも色々と調べましたが、事務所の先輩からの助言が大きかったです。弁理士業務は、経験則に基づくところが多いので、先輩からのアドバイスは非常に勉強になりました。
また、今もその時のクライアントとお付き合いを続けさせて頂いていることも嬉しいです。

「個人? チーム?」
どのような形でお仕事される
ことが多いのでしょうか?

仕事については、「個人プレー」が多いと思います。もちろん、分野やクライアント毎にチームが編成されていたりもしますが、自分の案件は自分で仕上げる、というスタンスが基本だと思います。
ただ、担当事務スタッフ等との関係においては、業務をスムーズに遂行するうえで、チームプレーを意識することが大切だと思います(どの仕事でもそうだと思いますが)。
案件はぽつぽつでも長くお付き合いいただいているクライアントは多いですし、私もそれを望んでいます。権利化するまでの仕事が主ではありますが、その後の管理や活用(例えば、登録商標が正しく有効的に使用されているか等)も非常に大切で、その辺りをきちんとフォローしていきたいので。

今後、取り組んでいきたい
ことは何ですか?

根幹である代理業務のレベルアップはもちろんですが、特に、海外に進出する日本企業の価値が守られるよう、海外の知財についての見識は深めていきたいです。
それと、私は、商標をやっておりますので、お客様とブランディングについてお話する機会も多々あるのですが、その度に、我々弁理士のブランディングは正しく行われているのか?と自問してしまうので、もっと広く周知を図っていきたいです。知財や弁理士についての周知を図ることは、企業にもプラスになるはずです。
後々は、自分が得た経験を、後に続く人達や世の中に返していきたいです。